セーラーと棋士との稀有な出会い。
白石康次郎さんの本が出版されました。

2010年3月8日
面白い視点の本が出ました。

白石康次郎さん(海洋冒険家)と羽生善治さん(棋士)の対談を編んだ『勝負師と冒険家/常識にとらわれない「問題解決」のヒント』です。

白石さんに関してはJSAFメンバーなら誰でもご存知。2007年の5OCEANS(ファイブオーシャンズ、単独世界一周ヨットレース)で2位になった様子は、J-SAILINGでもレポートしました。かたや、羽生さんは現在、名人、王座、棋聖、王将の四冠であり、通算タイトル獲得数は歴代2位という棋界の大御所。

対談を通して、羽生さんは「野生の勘を持つ」と白石さんを評し、白石さんは羽生さんを「頭脳のアスリート」と言います。そうした2人がこれまでの人生のハードルをいかに乗り越えてきたのかを、かたや冷静にかたや情熱的に語ったのが本書です。

白石さんが5OCEANSの様子をこれまでにない側面から語る部分はセーラーとして興味津々。いつもと変わりない康次郎節が至る所で炸裂します。一方、将棋という世界の内側を静かに語る羽生さんの発言はクールですが、その視点には人に対するやさしさが垣間見えます。

まったく畑違いの2人の対談なので素朴な質問が飛び交いますが、お互いにていねいにわかりやすく対応するさまは、優れたプロの姿勢です。第4章「社会に対して価値を生み出せ」では、ややもすると社会から遊離しがちな世界に身を置く2人が、どのような形で社会にコミットしていくかの覚悟が見えてきます。

この本に期待したいのは、羽生さんのファンが本書を手にして、これまでまったく縁のないヨットというものを少しでも理解してくれることです。そして、逆もまた真なり。JSAFメンバーのみなさんもこの本を読み、将棋という頭脳のスポーツに興味をもたれることになるかも知れません。

「勝負師と冒険家」(東京経済新報社・刊。白石康次郎、羽生善治・著。本体価格1500円)

一気にヨットが見られるボートショー

2010年3月6日

白石康次郎さんのトークショーがステージで開催されました

3月7日までパシフィコ横浜で行われている「ジャパンインターナショナルボートショー2010」に展示されているセールボートをリストアップすると、下記のようになります。

ディンギー
ミラーディンギー、スマートキャット(4.3mインフレータブル・カタマランディンギー)、ホビーブラボー(3.66m)、認定前のミラーディンギー(セールナンバーを取得する前はミラーディンギーと言ってはいけないそうですが・・・)

デイセーラー
ポケットシップ15ftデイセーラー(キット製作可能な合板艇)、アクタス(4.96m デイセーラー)、コンパック

セーリングクルーザー
オセアニス34、ファースト35、サンオデッセイ33i、サンオデッセイ42DS、デイセーラーマークⅡ、デルフィーナ292、バーバリア31、バーバリア35、ハンター31、ハンセ320、ムーディー45DS

その他
サバニ帆船、エオラス号(間寛平さんがアースマラソンで使用しているヨット)

マストが立っていたり、帆が上がっているとついついそちらの方へ足が向いてしまいますが、それ以外に気になったのが「Ocean Fry」。免許不要の2馬力船外機を搭載するカーボン製の折りたたみ式1人乗りボート。レーシングカーの開発を手がける株式会社童夢がリリースした製品です。http://www.dome.co.jp

もちろんJSAFもブースを出しています。ボートショーへ来場の際はJSAFブースにお立ち寄りください。

エオラス号の見学には45分待ちの列ができていました

「Ocean Fry」。全長2535mm、船体重量19.4kg

視覚障害者ヨットの世界選手権。
2013年、日本開催を発表!

2010年3月5日

昨年の世界選手権ではセンターボーダーのノエレックス25が使用された(photo by JBSA)

特定非営利法人 日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)は、2013年、日本で「第8回視覚障害者ヨット世界選手権」を開催することを発表しました。大会規模、レース海域、日程などの詳細は未定ですが、2013年の秋ごろ、相模湾での開催を予定しているとのことです。

3月5日、ボートショー会場の特設ステージで行われた発表会では、JBSAの安達文洋理事長、飯島賢司副理事長、瀬川紀之事務局長が日本開催に至った経緯、大会イメージ、ブラインドセーリングの特徴などを映像をまじえて説明しました。

ブラインドセーリングの世界選手権は2人のブラインド(視覚障害者)セーラーがヘルムパーソンとメインシートトリマーを担当し、ジブシートトリマーとスキッパー(口頭で情報を伝えるのが役目)をサイテッド(晴眼者)セーラーが担当します。

レースでは7m前後の同一デザイン艇を使用しますが、艇種は主催国の状況に合わせて異なります。昨年、ニュージーランドで行われた第7回大会には10カ国19チームが参加し、全15レースで競われ、日本は国別対抗で3位に入りました。

ブラインドセーリングの魅力は視覚障害者と健常者がチームを組んで、ボートのベストパフォーマンスを引き出すところ。安達さんはその魅力を「風は誰にも見えません。だから、健常者にとっても視覚障害者にとってもセーリングはとてもすばらしいスポーツ。いち早くいい風をつかんだときは爽快です」と語ってくれました。

JBSAでは世界選手権の協力者を募集しています。詳細は日本視覚障害者セーリング協会のホームページ http://www.jbsa.jpをご覧ください。

参考:昨年、ニュージーランドで行われた世界選手権の様子はJ-SAILING77号でレポートしています。

昨年の日本選手団は総勢20名となった(photo by JBSA)

ボートショーで概要を説明する右から瀬川さん、安達さん、飯島さん(photo by J-SAILING)

ボートショー開幕!
 コーヒーが飲めて、鯛焼きが食べられる!!

2010年3月4日

初日オープン直後のJSAFブース

3月4日、ジャパンインターナショナルボートショー2010(神奈川県・パシフィコ横浜)が開幕しました。

JSAFは「スモールボートコーナー」の向かいにブースを出展しています。
1小間サイズの小さなブースですが、事業開発委員会がボートショーのために作製した数量限定のオリジナルグッズが目を引きます。サングラス、機能性素材を使ったポロシャツ、ハット、トレーナーなどのJSAFロゴ入り商品です。加えて、タオル、ボールペン、ポロシャツなどの定番商品、ルールブック、カレンダー、J-SAILINGのバックナンバーが所狭しと並んでいます。

今年、JSAFブースではコーヒー・サービスも行っています。JSAFのIDカードを提示していただくと、コーヒーが飲めますのでお立ち寄りください。

また、JSAFブースから少し離れたところにJSAFが後援するヨット映画「海の金魚」のブースがあります。このブースではボートショー限定の「海金」(海の金魚の略称)が焼き付けられた鯛焼きを販売しています。JSAFのIDカードを提示するとオマケしてくれるそうです。こちらも是非、お立ち寄りを!

そのほか、この日は「マリーンウィーク09優秀団体表彰式」、「ボート・オブ・ザ・イヤー2009」発表会などが特設ステージで行われ、多くのメディアや入場者の注目を浴びていました。

ボートショー開催概要
会期:2010 年3 月4 日~7日
会場:パシフィコ横浜(展示ホールB・C・D)、フローティング展示会場
臨海パーク(海上イベント)、ぷかりさん橋(見学・体験乗船)、中古艇展示会場
開館時間:10時~18時(フローティング展示会場は毎日17 時閉場)
※3 月4 日は11 時45 分開会式、12 時から一般開場
※3 月7 日は17 時閉館
入場料:一般(高校生以上)1,000 円(中学生以下は無料)
公式ホームページ:http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2010/

事業開発委員会制作の限定サングラスです

「マリーンウィーク09優秀団体表彰式」でNPO法人セーラビリティ江の島の代表として松本富士也さんが受賞

「海金」鯛焼き。1個150円

「ボート・オブ・ザ・イヤー2009」はヤマハ発動機の「イグザルト36スポーツサルーン」に決定

ボートショーは街のど真ん中、東京・銀座4丁目交差点のホットビジョンでも告知されています(photo by Tadami)

ボートショー招待券プレゼント。
多数のご応募、ありがとうございました

2010年3月2日

先日、当ブログで発表しました「ボートショー招待券プレゼント」の企画に多数のご応募をいただきありがとうございました。

当選者の方々には招待券をお送りいたしました。3月4日からのボートショー(神奈川県・パシフィコ横浜)をお楽しみください。

JSAFはボートショーに出展し、事業開発委員会の作製したキャップ、サングラス、ポロシャツなどのJSAF限定オリジナルグッズほかJSAFグッズ、ルールブックなどを販売するほか、絵画コンテストの受賞作品展示、セーリング映像の映写、問い合わの窓口の開設などを行っています。

また、ブースではJSAF会員を対象にコーヒー・サービスを行います。コーヒーを飲みながら、メンバーのみなさまの水域情報などをお知らせください。数に限りがあるのでなくなり次第終了となりますが、ご希望の方はJSAFのIDカードを持参の上、ブースにお立ち寄りください。

ボートショー開催概要
会期:2010 年3 月4 日~7日
会場:パシフィコ横浜(展示ホールB・C・D)、フローティング展示会場
臨海パーク(海上イベント)、ぷかりさん橋(見学・体験乗船)、中古艇展示会場
開館時間:10時~18時(フローティング展示会場は毎日17 時閉場)
※3 月4 日は11 時45 分開会式、12 時から一般開場
※3 月7 日は17 時閉館
入場料:一般(高校生以上)1,000 円(中学生以下は無料)
公式ホームページ:http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2010/