沖縄・東海レース スタート!

2010年4月29日

安航を祈る応援艇(photo by Noriyuki Suzuki)

4月29日12時、沖縄・東海レース2010が宜野湾港マリーナ沖をスタートしました。

スタート時は北東の7m/sの風。参加11艇が本部船寄りを狙ってスタートし、その後、高いうねりのある中を、北上していきました。

予想ではこの後、風が落ち、高気圧がゆっくりと東進するため、レース海域は風が弱まる見込みとなります。

参加艇中の最小艇は<PETITE>の9.3m(31ft)、最大艇は<COCORIN interland>の16m。JSAF津軽海峡の<貴帆>が最北からの参加となり、地元からは<サシバ5世>が参加しています。

参加艇の航跡はOC Trackerで確認することができます。沖縄・東海ヨットレースのHP(http://okinawa.toscrace.jp/)の「新着情報」の「レース艇の航跡表示」に入り、「OC Tracker」のバナーをクリックしてください。レース各艇の航跡が航空写真の中にプロットされています。

沖縄・東海レース2010 スタート直前(photo by Noriyuki Suzuki)

沖縄・東海レース2010 スタート直後、各艇、フィニッシュの蒲郡を目指す(photo by Noriyuki Suzuki)

OC Trackerが動き始めました
沖縄・東海レース2010

2010年4月28日
 

OC Trackerの説明を行うレース委員会

沖縄・東海レースでは艇の位置情報を自動で定期的に通知する装置「OC Tracker」の搭載を帆走指示書で義務づけています。

28日の午後、レース委員会からレース艇にこの装置が貸与され、各艇がセッティング、位置情報のデータの転送が始まりました。

レース中、衛星経由で地上に送られるレース艇の位置情報はインターネット上で公開され、留守家族や一般にもレースの模様がほぼリアルタイムで知ることができます。レース委員会がレース艇の動向を把握する補助にもなります。この情報にレース艇からアクセスすることや、第3者経由でこの情報を得ることも認められています。

この装置は直径10cm、高さ30cm、重さ1.2kgの円筒状のもの。単体で作動し、外部からの電源供給やレース中の操作は不要で、パルピットに固定しておくだけです。

http://okinawa.toscrace.jp/から「新着情報」へ入り、「レース艇の航跡表示」をクリックし、「OC Tracker」のバナーをクリックしてください。宜野湾マリーナにもやってあるレース各艇が航空写真の中にプロットされており、レースがスタートすれば航跡が表示されるようになります。

また、28日の午後は安全講習会のつづきで救命方法の講習、艇長会議、前夜祭などが行われました。

 

28日午後の安全講習会ではAEDの使い方や心肺蘇生法のレクチャーが行われた

前夜祭では参加全チームが集合して記念撮影が行われた

いよいよ明日、スタート
沖縄-東海レース2010

2010年4月28日

宜野湾マリーナに翻るレースバナー

沖縄県宜野湾をスタートし愛知県蒲郡をフィニッシュとする全長720マイルの長距離外洋レースが明日29日12時にスタートします。

ベースとなる宜野湾港マリーナには11艇の参加艇が結集し、最後の準備に余念がありません。当初12艇のエントリーがあったのですが、<ベンガル>が間に合わず、明日は11艇でスタートラインを切ることになります。

28日の午前中は朝からラジオチェック、安全講習会が行われ、午後には安全講習会のつづき、艇長会議、前夜祭が行われる予定です。午前中の安全講習会では実際にライフラフトを展開し、それに乗り込み使い勝手を確認、さらに搭載品をチェックするなど具体的な講習会でした。

参加艇

<弥勒2>
<HINATA-MARU>
<TREKKEE>
<COCORIN>
<貴帆>
<GUST>
<MONDAY NIGHT>
<サシバ5世>
<朝鳥>
<PETITE>
<ESPRIT>

レース概要

日 程:4月29日(木)11:55 スタート予告信号
5月05日(水)16:00 フィニッシュラインの維持
5月09日(日)12:00 タイムリミット
5月22日(土)14:00 表彰式(蒲郡市民会館)
コース:沖縄・宜野湾沖→三河湾・ラグナマリーナ沖
部 門:IRC部門(ノーマル以上)、ダブルハンド部門(IRCノーマル以上・ショートハンド)

安全講習会ではEPERBの操作についても確認

ライフラフトについて説明する真久田正さん

ライフラフトを実際に展開

関東学生ヨット春季選手権大会予選

2010年4月26日
 

25日の470級第4レースのトップ艇 日本大学

4月24、25日、神奈川県森戸海岸沖で関東学生ヨット春季選手権大会の予選Aブロック、Bブロックがともに5レースで行われました。

24日のAブロックは風向が徐々に右へ振っていく中、安定して3m/s~6m/sの風が吹き、9時から13時までの間に4レースを一気に消化することができました。5レース目は風向が東から南に振れる際に安定せず1時間半後にスタートしました。

第2レースの際に1マークのアンカーシートがタコつぼのロープに絡まるというアクシデントがありましたが、運営側の迅速な行動により事故なく済ますことができました。

Aブロック 予選 第5レース目までの結果

470級                スナイプ級

1位  中央大学   84点    1位  早稲田大学  84点

2位  法政大学   127点   2位  法政大学   114点

3位  立教大学   165点   3位  明海大学   185点

4位  明海大学   166点   4位  中央大学   198点

5位  早稲田大学  169点  5位  立教大学   212点

6位  東京大学   287点   6位  関東学院大学 253点

7位  成蹊大学   368点   7位  横浜市立大学 262点

8位  芝浦工業大学 384点  8位  成蹊大学   317点

9位  神奈川大学  409点   9位  東京大学   338点

10位 東京経済大学 442点  10位 東海大学   398点

11位 立正大学   464点

12位 東京医科大学 467点

13位 東京理科大学 525点

14位 横浜市立大学 525点

 

25日のBブロックは8時過ぎにレース艇が出艇したものの11時まで風が安定せず、2時間ほど海上で待機しました。11時を過ぎて風が南で安定し一気に5レースが消化されました。風向が安定すると風速が徐々に上がり、第1レースに3m/sだった風速は第5レースでは8m/s以上になり、多くの沈艇やリタイア艇が発生しました。

Bブロック 予選 第5レース目までの結果

470級              スナイプ級

1位  日本大学   66点    1位  日本大学   129点

2位  明治大学   145点   2位  慶應義塾大学 154点

3位  慶應義塾大学 168点  3位  横浜国立大学 165点

4位  東京海洋大学 181点  4位  東京工業大学 225点

5位  横浜国立大学 187点  5位  成城大学   227点

6位  東京工業大学 262点  6位  東京海洋大学 234点

7位  学習院大学  266点   7位  明治大学   252点

8位  青山学院大学 280点  8位  首都大学東京 258点

9位  上智大学   445点    9位  学習院大学  357点

10位 専修大学   450点  10位 防衛大学   399点

11位 防衛大学   458点

12位 駒澤大学   462点 

日本大学は470級、スナイプ級ともに1位となり実力を見せつけましした。特に470級は第4、5レースでワンツースリーフィニッシュを決め圧巻でした。

470級は上位8校、スナイプ級は上位7校が決勝へ進出します。両クラスとも29、30日に行われる予定の残り3レースでの逆転の可能性は十分にあります。どの大学も常に上位を目指して頑張ってほしいと思います。

今回の関東学生ヨット春季選手権大会のレース公示やレース結果の詳細は関東学生ヨット連盟のHPを参照してください。(北田幹 関東学生ヨット連盟/成蹊大学)

関東学生ヨット連盟 http://www.geocities.jp/gakurenyacht/

 

関東学生ヨット連盟委員長の中央大学・望月航の第1マーク回航

第1マーク付近(24日)

スナイプ級第2レース1位の小又/西宮(日本大学)のクルー西宮敏宏のフィニッシュ直前の表情。ヘルムスマンの小又友和は「最高!!」と一言

 

インビテーショナルカップ2011の招待状が到着
JSAFは公募でチーム選出の予定

2010年4月24日

NYYCインビテーショナルカップ2009の1シーン(Photo by Dan Nerney/NYYC)

昨年、米国ニューヨークヨットクラブ(NYYC)の主催で第1回が開催されたインビテーショナルカップが2011年も行われます。

このレースは世界の有力ヨットクラブが競う国際レース。昨年のレースの様子はJ-SAILING79号に植松眞JSAF副会長のレポートで紹介しましたが、JSAFが3位に入っています。14カ国から19チームが参戦し、スワン42を駆って4日間に11レースを行う内容でした。

さて、2011年の第2回開催に気合を入れるNYYCですが、今年9月に早々と国内予選を行うと発表しました。26の国内ヨットクラブに3つの国内代表枠を競わせる意向のようです。

一方、昨年のレースで6位までに入ったチームには2011年レースの参加資格が与えられるとなっていましたが、1月下旬、JSAFに正式な招待状が届きました。これを受けてJSAFは公募で遠征チームを選出する方針を立てています。

公募の概要はJ-SAILING82号に掲載しています。

なお、インビテーショナルカップのほかに、今年9月に行われる中日韓の日照レース(中国・日照)、同じく11月開催予定のチャイナカップ(中国・深セン)、青島メイヤーズカップ(中国・青島)などの外洋艇の国際レースの招待状、参加要請状がJSAFへ続々と届いています。

これらについても、JSAFホームページに詳細情報を掲載する予定ですが、こちらも参加希望チームを公募する予定です。

インビテーショナルカップ www.nyyc.org

昨年、JSAFチームは3位に入った(Photo by Dan Nerney/NYYC)

昨年のレースに参加したJSAFチームの面々(Photo by Dan Nerney/NYYC)