女性、小中学生、障害者を対象としたセーリング教室を開催

2010年8月8日

スリリングな風の中,初めてのセーリングを体験

8月7日及び8日、日本財団の助成事業として日本セーリング連盟・神奈川県セーリング連盟主催のセーリング教室が江の島で開催された。

この事業は 、対象を普段ヨットに乗ったことのない女性と小中学生、障害者を対象としたもので、体験希望者と父兄の合計120名のなか、ほとんどの受講生が、はじめてセーリングを体験した。

7日の風はMAX9mとなり、スリリングにとんだセーリングの面白さを体験した。
また、翌日は2~3mの風となり、初日とはうって変わって夏の一時をセーリングで楽しんだ。

初日はヨットの走る仕組みを簡単に講習。
その後、できりだけ多くセーリングを体験してもらうためにOP、シーホッパーSR、アクセスディンギーにわかれ体験乗船。

通常のヨット教室と異なり、ディンギーのインストラクターとしてジュニアセーラーを起用。
普段教えられる立場である地元のジュニア、ユースセーラーが、逆に教えることの難しさを体験したことも一つの収穫となった。
また、8日の午後はセーリングクルーザーでのセーリングを体験した。

多くの参加者からは、「ヨットの面白さがよくわかった」「来年もぜひ参加してみたい」「とってもいい体験をした」などの声が多く聞かれた。
神奈川県セーリング連盟では、今後もセーリングの普及に向け、こうした活動を毎年継続して実施していく意向である(レポートと写真/榊原 和久)。

参加者全員の集合写真

インストラクターとしてジュニアセーラーを起用

添畑薫写真展 セーリングワールド開催

2010年8月6日

30年以上にわたりヨットレースを撮影し続ける海洋写真家・ビデオ映像作家である添畑薫氏の作品展が開催されます。


本展はタイトル「セーリング ワールド」のもと、氏が国際ヨットレースの最高峰「アメリカズ・カップ」の公式フォトグラファーとして記録した激しいレースの様子や、緊張した選手の表情などをとらえた作品約70点を一堂に展示します。

真夏の清涼感あるイベントとして、是非、足をお運びください。

日程:8月 11日 ~ 9月 18日
場所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F

公式サイト http://cweb.canon.jp/gallery/archive/soehata-sailing/index.html

テレビ神奈川で
日本視覚障害者セーリング協会のニュースを放送

2010年8月4日

昨年のブラインドセーリング世界選手権のシーン(写真提供/JBSA)

8月5日(木)、テレビ神奈川の「tvkニュース930」(21:30~22:00)の特集コーナーで、NPO法人 日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)のニュースが流れます。

2013年に神奈川県三浦市のシーボニアマリーナを会場に第8回ブラインドセーリング世界選手権大会が開かれますが、それを前に、視覚障害者ヨットというのがどのようなものかを中心に紹介しています。

番組の青木博道記者によると、「このような組織が日本にあり、世界大会が日本で開かれ、視覚障害の方がもっとヨットを経験してもらえればというのが番組の狙いです」とのこと。
青木記者は同局内にあってセーリング情報を積極的に取り上げてくれているヨット大好きの方で、実は同局の支局長でもあります。

番組では、9月の全日本大会に向けて練習に励む県内のチームを紹介し、その練習風景と4人のクルーのインタビューで構成しています。

インタビューでは、「目が悪くなって出来る運動が限られてしまったが、ヨットを始めてから勇気がわいた」、「最初は船酔いしてたが今は大丈夫。協会の事務局など事務系の仕事できるようになったのが人生の転機」、「見えない部分を代わりに補うだけで、あとは対等に役割り分担。共生の世界」、「どうすればコミュニケーションがうまくいくか常に考えている」などブラインドセーリングの現場の声、そして世界大会へ向けての抱負などが収録されているとのことです。

同番組は、テレビ神奈川が横浜・川崎のほかに5つの支局を県内に置き、県内の出来事を取材し伝えるもの。
日々の出来事を伝えるニュースの他に、毎日の特集コーナーでは事件や事故の背景をタイムリーに伝えたり、話題の人のインタビューや各支局からのリポート、それにベンチャービジネスのリポートやスポーツ特集を放送しています。

ぜひ、ご覧下さい。

NPO法人日本視覚障害者セーリング協会 http://www.jbsa.jp/

テレビ神奈川「tvkニュース930」 http://www.tvk-yokohama.com/news930/

トウキョウズ・カップ2010ヨットフェスティバル その5

2010年8月1日

見晴らし台から見る大島波浮港

第19回 TOKYO’S CUP 2010ヨットフェスティバルは7月31日に無事終了し、今日8月1日の大島はとてもいい天気。
昨日の強風が嘘のように、ほどよい風が吹いている。

出港する船を見送りに行くと、すでに大半の船が帰港の準備をしているところだった。「気をつけて帰ってくださいね」と声をかけながら港内を一周した。

手慣れた手つきでアンカーを抜く作業をしていたCバースの艇にも挨拶をして、私たち運営スタッフは波浮港を見下ろす神社にお礼参りに行くことにした。

「今年のレースも事故なく、無事に終ることができました。ありがとうございます。みんなが無事に帰れるようによろしくお願いいたします」とご挨拶をし、波浮の港をあとにした。

東京へ戻るために東海汽船を待つ間、乗り場の外にある足湯で井戸端会議を楽しみましたが、偶然、隣になったのが学校の先生方。
小学校の先生は大島のリサーチに、中学校の先生は日帰りで趣味を楽しみに来島したということでしたが、私たちは先生方にヨットレースを語り始め、来年、港からスタートするヨットを是非、見に来てほしいと宣伝してしまいました。

来年は記念すべき20回目となるトウキョウズ・カップ。参加したくなるようなレース作り、大島町の方々とも親睦も楽しめるような大会を目指し企画していきたいと思っています。レースについてのアイデアも募集していますので、ご意見お待ちしています。

また来年、参加してくださいね^0^(三浦多満枝)

JSAF外洋東京湾 http://yacht.main.jp/

帰航の準備をする参加艇

お参りをした大島の波布比咩命神社(はぶひめじんじゃ)

トウキョウズ・カップ2010ヨットフェスティバル その4

2010年8月1日

交流会での子どもたちの踊り

第19回 TOKYO’S CUP 2010ヨットフェスティバル、AコースはORCクラス、IRCクラス、ノンレーティングと3クラスに分かれている。三浦半島小網代沖を各クラスとも08:00に一斉にスタートし、大島までの約30マイルを目指すことになった。

今年はCコースの三宅島が強風のため前日にスタートを変更し、Aコースと同じスタートとなっていた。

両クラス合わせて参加艇が15艇と少なく、すこし寂しい感じがしたが、フニッシュ後、各艇がくつろぐ姿はハードなレースを終えた安堵感と充実感にあふれ、みんな生き生きとした表情で、係留している船の上で語りあっていた。

「お疲れさまです。レースはどうでした?」と参加艇に声をかけてみると、どの船もみんな「きつかったよー」と声をそろえるように言う。
 
私もこの大会をお手伝いするようになってから、こんなに吹いたことがあったっけと昔の記憶をたどったけど、最初っから最後まで強風だった大会は記憶にない。

漁協組合の前に係留している船に声をかけてみる。「レース、たいへんだったみたいですね」

「トラブルにトラブル、アウトホールが切れたりで、いっぱいありすぎて分からない! でも、無事できてうれしいです♪」<CONSTERATION>
「大島が見えてからが大変だった。35ノットの風でしたよ。今回みたいなレース見たことないなぁー、初めてかな」<NOPROBLEM>

そうこうしているうちに18:00になり、大島の方々が開催してくれる交流会が始まった。

漁協組合の前にはステージが作られ、アンコ椿娘の踊りや和太鼓など、この日のために子どもたちが一生懸命に練習をして踊ってくれた姿はとても微笑ましい。一緒に踊ったり手をたたいたりして楽しんでくれる選手も多く、このレースの楽しみ方の一つにもなっている。

交流会の食べ物は婦人会の方々が何日も前から準備に取りかかり、島の名物のクサヤはもちろん、食べきらないほどの食事とお酒が楽しめる。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。
交流会の後には表彰式が行われ、満足した結果かそうでなかったかは各艇色々あるでしょう。でも、また来年、大島の波浮港でみなさまに会いたいものです。

明日(8月1日)に回航する人たち、ホームポートまで気をつけて帰ってくださいね。(三浦多満枝)

JSAF外洋東京湾 http://yacht.main.jp/

島民たちと一緒に楽しむ選手たち

 

参加艇<NOPROBLEM>

参加艇<CONSTERATION>