国体の報道艇

2010年9月29日

出艇を待ちわびる選手たち

 

 

千葉国体は今日が最終日。
J-SAILINGのカメラマン、ハマヤからの現地レポートです。

昨日も国体は雨にたたられました。

風があまり吹いていないため、なかなかレースが始められない。

選手のみんなも出艇をひたすら待っている。

お昼前、少し風が吹いてくるという事でようやく出艇することに。

突風が注意される中みんないっせいに船を出す。

やっと出てきた海面。
しかし雨が土砂降り。

新聞記者たちはレインコートこそ来ているがずぶぬれ。

ここまで土砂降りだとレインカバーだけではどうしようもない。

そこで登場したのがこのブルーシート。

船に縛って屋根を作り、急遽中へ逃げ雨を凌ぐ。

雨は一瞬だったのだが強い雨だった。

レースも終わり、あがってくる頃にようやく日差しが入ってくる。
もう少し早く晴れてくれれば良かったのに、なかなかそうはいきませんね。(レポートと写真/濱谷幸江)

 

千葉国体 http://www.kokutai-2010chiba.jp/
ハマヤはTwitterでも呟いています。@sachie_photo
ブログもあります。http://ameblo.jp/sachie-gumi/

 

昨日、夕方から急に晴れた空

雨の国体

2010年9月28日

 

傘を差しつつレース海面を見つめる観戦者

 

千葉国体はレースが始まって3日目を迎えました。
J-SAILINGのカメラマンであるハマヤからの現地レポートです。

 

今日は朝から雨。
昨日に比べて風は吹いているので、選手にとってはいいレースになるかもしれません。

しかし写真を撮る私からしてみれば、厄介なお天気。
自分もオイルスキンを着るように、カメラもかっぱを着せねばなりません。

雨の日なのに、陸上から多くの観客がレースを見守っているのですが、これはこれで大変。そこで、国体会場にある特設スペースをご紹介。

ここは日頃、休憩スペースとして開放されているのですが、そこには大型ビジョンがあり、レースの放送と解説が行なわれているのです。

ヨットをまったく知らない人でもわかるようにていねいに解説され、レースコース、レース艇の動きなどがスクリーンに大きく映し出されるので解りやすい。解説はJSAF常務理事の青山篤さん。ご苦労様です。

ここなら濡れずに、しかも選手たちの動きが大きく見えるので観戦にはおすすめです。ちなみに、会場である稲毛マリーナの一番高い場所から撮影されています。(写真とレポート/濱谷幸江)

 

千葉国体 http://www.kokutai-2010chiba.jp/

 

 

特設スペースでは大型スクリーンを使って解説が行われています

稲毛マリーナの一番高い場所から撮影されています

 

 

国体チャイルドルーム 過去最高の利用者!

2010年9月27日
 

千葉国体のチャイルドルーム

 

9月26日からレースの始まった国体セーリング競技では(千葉市稲毛ヨットハーバー)、今年も「チャイルドルーム」が開設されています。

千葉国体のチャイルドルームは会場の管理棟2階の和室に設置。

10数年前、レースの参加選手から「子どもを預かってくれるところがあったらいいのになぁ~」という声が上がりました。
それがきっかけで、JSAFのレディース委員会はチャイルドルームを立ち上げることに奮闘してきました。
そして、倭千鶴子委員長の努力が実り、高知国体からはチャイルドルームが実現し、現在まで約8年が経過しました。

チャイルドルームは主催県の特色がよく表れるところです。
今年は、昔ヨットに乗っており「自分の所属していた県の応援に来ました」というパパやママが多いのが特徴。
どちらの県の応援か尋ねてみたところ、兵庫県や山形県など方々から駆けつけて来ている様子。

女子選手の支援をしていこうと始めたチャイルドルームですが、近年は運営サイドのお子さんも受け入れるようにして、セーリングに関係しているみんなのサポートをしています。

少しずつチャイルドルームの存在が認知されてきているのか、今年の千葉国体ではこれまでにないほど子どもたちであふれかえり、保育士の方々も汗だくの大盛況ぶりでした。

この勢いだとチャイルドルームの利用者新記録を樹立すること間違いなしです。(レポート/三浦多満枝・JSAFレディース委員会、写真/濱谷幸江)

 

賑やかなチャイルドルームの様子

 

Melges32 World Championsip 2010 最終日

2010年9月27日

 

これまでで一番風のない状況でこのままレースが終わるのでは? と思われましたが、サンフランシスコの風は裏切りません。

最終日の14時30分以降のレースは行わないルールでしたが、2レース目を14時30分にスタート。7~15ノットの順風下、予定されてい全レースを消化することができました。

第9レース

上→下→上→下フィニッシュ(4レグ) 1.7マイル。
真中でジャストスタート。最高のスタートで左展開、レイライン手前でタックし、シングルの位置でポートタックを走る。スターボ艇をかわす際に、上手くコミュニケーションできずタックの回数が増え、上マークを10番中盤で回航。抜きつ抜かれつの攻防で何とか順位をキープし14位でフィニッシュ。

第10レース

上→下→上→下→上フィニッシュ(5レグ) 1.7マイル。
ゼネラルリコール後のブラック旗、全艇が警戒する中、真中上寄りでジャストスタート。左展開でマーク手間まではシングル目を走っていましたが、スターボ艇のケアの対応が悪く、マークアプローチでB旗を振られ、720度回転。走りだしたころには既に集団と大きく離れており、最下位フィニッシュとなる。

 

最終日の日本チームの順位と最終総合順位
<夜叉侍>   2‐12  最終総合10位
<Bros>  30‐20 最終総合23位
<SLED>  14‐32   最終総合32位

Melges32ワールドは<夜叉侍>(石田オーナー)が健闘し、日本チーム最高の10位を獲得しました。
これだけレベルの高いレースでの10位は本当に素晴らしいと思います。しかし石田オーナーの視線は常に頂点を見つめており、これからの活動に目が離せません。
<Bros>(亀井オーナー)、<SLED>(大倉オーナー)の初参戦は、Melges32の洗礼を浴びる結果となりましたが、随所に光る場面が多々あり、今後の活動次第では大きくジャンプアップできると感じました。

日本人は世界に負けていません。まだまだ個々のセーラー自身が多くを勉強し、チャレンジ精神を忘れることなく取り組んでいけば、近い将来ワールドチャンピオンになるチームが出てくると確信します。

この船は非常にディンギーセーラーに向いている船です。今後、世界に繋る艇種としてJSAFなどで認定し、若手の強化プログラムの一環として活動できる環境ができたなら、日本のセーリング界も大きく変わっていけるのでは? と思いました。

ハイパフォーマンスディンギーが主流となってきているセーリング競技に、このような艇種が加われば、まだまだセーリングを夢見るセーラーが増えてくると感じました。
Melges32 World Championsip 2010は終了しました。明日からは2011 World Championsipに向けて、それぞれのチームが活動を始めます。

今後、Melges32 、24の日本人チームの活動が活発になってきそうな予感がします。(レポート/中村健一)

 

Strategist  http://blog.goo.ne.jp/jpnken1/
レース成績 http://yachtscoring.com/event_results_cumulative.cfm?eID=375
大会ライブ http://www.sailgroove.org/coverage/237465-2010-Melges-32-World-Championship/live
St. Francis Yacht Club http://www.stfyc.com/

Melges32 World Championsip 2010

2010年9月25日

 

現在、開催されているMelges32世界選手権(米国サンフランシスコ、セントフランシス・ヨットクラブ)に参加する中村健一氏のレポートです。

日本からは<夜叉侍>(石田オーナー)、<Bros>(亀井オーナー)、<SLED>(大倉オーナー)の3艇が参加しています。

大会2目日は初日の強風がうそのように朝から無風。1時間の風待ちをした後、7ノットの微風の中で第1レースが行われました。

強風下の豪快な走りとは違い、微風での神経戦になると思いきや、レース中にどんどん風が上がり、レース終了前には17ノットまで吹き上がり、続く2、3レースも17~22ノットの中、レースは展開されました。

3日目は2日目と同様、朝から風がなく2時間待ちの末、2レースが開催されました。
その後、吹き上がってくるという天気予報でしたが、予報が外れ7~18ノットの順風でのレースとなりました。

日本チーム、3日目のレース結果
<夜叉侍> 17-5    総合14位
<Bros>  25-31    総合23位
<SLED>  19-32   総合31位

 

日本チームで健闘している<夜叉侍>チームは、Melges32に一番長く乗っているだけに、チームのコンビネーションやハンドリングは既にトップクラスにあります。<Bros>チームは、今回、ワールド参加は初めてながら、日本でMelges32を所有し、1年間の練習を重ねての参戦で、随所に光る走りを見せています。<SLED>チームは、今回が初乗りで初参加という厳しい条件の中でのレースとなっています。

今回のレガッタではラッセル・クーツをはじめ、470級金メダリストのウィルモットなど、多くのスター選手が集結しています。世界最高のレベルで競っているこのクラスは非常に魅力があり、ディンギー選手とキールボート選手の融合できる艇種だと私は思います。

この融合による新たなセーリングスタイルが確立されれば、セーリング界も今以上に楽しくなるように感じました。
明日は最終日ですが、1番でも上を目指して日本チームは頑張ります。(レポート/中村健一)

 

本ブログでは簡単な様子をご紹介しています。詳細は中村さんのブログ「Strategist」を参照してください。(編集部)

 

Strategist  http://blog.goo.ne.jp/jpnken1/
レース成績 http://yachtscoring.com/event_results_cumulative.cfm?eID=375
大会ライブ http://www.sailgroove.org/coverage/237465-2010-Melges-32-World-Championship/live
St. Francis Yacht Club http://www.stfyc.com/