IFDSブラインドワールドが始まった

2013年5月27日
初日、B1クラスでトップに立った日本代表の「makamaka」チーム(photo by J-SAILING)

初日、B1クラスでトップに立った日本代表の「makamaka」チーム(photo by J-SAILING)

 

「2013 IFDSブラインドセーリング世界選手権」が、神奈川県三浦市のシーボニアマリーナをベースに始まりました。

B1クラスは日本Aの「makamaka」(ブラインドヘルム:川添由紀)、B2ではイギリスチーム、B3クラスではニュージーランドチームが1日目のトップに立ちました。レースは着順がそのままポイントになり、その合計が最終順位になります。大会は6月1日(土)まで行われます。

以下は、大会広報から発信されたレースレポートです。

5月26日、午前9時30分、初夏の陽気に恵まれ、19チームは続々とシーボニアマリーナを出港。
コースは、風上と風下に設置された二つのブイを2周する約30分のコース。各国の代表チームの初の手合わせとなる第1レースは、10時46分にB1クラスからB2、B3の順で5分ごとにスタートしました。

気温が上がるにしたがって南寄りの海風が強まるなか、日ごろの練習の成果を発揮すべく、各艇は快走を続けます。午後からは風速が8m/sまでに上がり、体力、体重に優る外国人チームが上り角度、スピードともに伸ばしていきます。

海外チームの追い上げの中、B1の日本代表の「makamaka」はスタートから安定したセーリングを保ち、潮流や風のシフトを熟知した地元での開催という地の利も生かして、4レースを1-1-2-5位でまとめ、初日を見事トップで終えました。

5月27日(月)は10時30分に第5レースを皮切りに3レース以上を予定、さらなる接戦が予想されます。
(*IFDS=The International Association for Disabled Sailing)

大会サイト
http://2013blindworldsyc.com/cn37/pg255.html

初日のスタート

初日のスタート

 

会場となったシーボニアに掲げられた大会バナー

会場となったシーボニアに掲げられた大会バナー

2013年ISAFミッドイヤー ミーティング

2013年5月20日

 

2013年ISAFミッドイヤー ミーティングのレポートがJSAF国際委員会のページに掲載されています。

JSAF参与であり、ISAFイベント委員、カウンシルメンバーである大谷たかを氏のレポートです。ミッドイヤーミーティングはコペンハーゲン(デンマーク)で5月9日から12日にかけて開催されました。

レポートの冒頭には『2月のIOCの会議では普及率/放映率の低い等の理由から、近代5種、ホッケー、レスリング、テコンドー、カヌー競技の内1競技が五輪から外されることとなり、投票の結果レスリングが外れることとなった。その結果11 個目のメダル(カイト)確保への可能性についてIOCロゲ会長と話を進めていて、非常に良い感触を得ている。』と報告されており、2012年の総会で決定が覆されたカイトセーリングの新たな展開が示唆されています。

詳細は下記をご覧ください。
JSAF国際委員会 http://www.jsaf.or.jp/kokusai/index.html

ブラインドセーリング世界選手権大会
5月24日から相模湾で開催

2013年5月10日
ブラインド世界選手権に参加する日本チームの選手たち

ブラインド世界選手権に参加する日本チームの選手たち

 

視覚障害者と晴眼者のセーラーが集う「2013IFDSブラインドセーリング世界選手権大会」が、5月24日~6月1日、シーボニアマリーナ(神奈川県三浦市)を拠点に、日本で初めて開催されます。

5月9日に東京で記者会見が開催され、大会の概要などが発表されました。
会見では大会役員の挨拶などに加えて日本チーム監督の秋山淳氏による日本チームのプロフィール等が紹介されました。

ブラインドセーリングは、ニュージーランドのセーラーによって1980年代後半に始まり、第1回の世界選手権大会が1992年ニュージーランドで開催、その後3、4年ごとに行われています。日本は、1997年のイギリス大会以降、毎回参加しており、今回は第8回大会となります。

日本からは、昨年の全日本ブラインドセーリング選手権大会の上位3チームが出場権を獲得。加えて日本視覚障害者セーリング協会承認の3チームが追加となり、計6チームが参加します。

一方、海外からはアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスから合計13チームのエントリーがあり、総勢で6カ国19チームの大会となります。

なお、現在、本大会の実行委員会では、レースの運営費を捻出するために寄付を募っています。

個人の寄付は1万円から受け付けています。寄付をされた方には、大会Tシャツとステッカーが提供され、名前が硬式プログラムに掲載されます。企業・団体の場合は、一口5万円です。

寄付の方法などの詳細は下記をご覧ください。
http://www.jbsa.jp/archives/954

2013 IFDSブラインドセーリング世界選手権 公式サイト
http://2013blindworldsyc.com/

認定NPO法人 日本視覚障害者セーリング協会
http://www.jbsa.jp/

シ-ボニアヨットクラブ
http://www.seabornia.org/

 

J-SAILING100号が完成しました

2013年4月25日
J-SAILING100号の表紙(写真・平井淳一)

J-SAILING100号の表紙(写真・平井淳一)

 

J-SAILING100号が完成し、そろそろメンバーのみなさんのお手元に届く頃です。

表紙は3月に日産マリーナ東海で開催されたJYMA選抜大学対抗マッチレースに参加した12大学の学生セーラーたちです。「悔いの残る戦いを!」と逆説的な励ましを受けて、慣れないキールボート、複雑なマッチレースルールに翻弄されながらも、熱い戦いを繰り広げました。その熱戦の模様は6ページに掲載されています。

巻頭では420級とレーザーラジアル級が国体種目として採用された経過をレポート。420級はインターハイにも採用されました。4ページをご覧ください。

JSAF水域紹介シリーズは岡山県です。「日本のエーゲ海」とも言われる穏やかな多島海を背景にセーリングを楽しむ同水域の仲間たちからのレポートです(12ページ参照)。

また、1月1日から施行されている新しいRRSの解説の後半もお届けします。

そして、今号はJ-SAILINGが誕生してから100号目となる記念すべき節目の号となりました。過去99冊の表紙を並べ、ささやかな記念ページを作りました。その他、世界一周を終えたハーモニーⅥのレポート、50年目を迎えた伝統の小網代カップ、WFJからJWAに改称した日本ウインドサーフィン協会のレポートなども掲載しています。

J-SAILINGは年に6回、JSAFメンバーに直接届きます。お届け先はメンバー登録時に記載された住所になりますので、住所の変更などがあった場合は所属の各団体へご連絡ください。なお、変更手続きの際にはメールアドレスを明記いただけますようお願いいたします。手続きの詳細は各加盟団体へお問い合わせください。

http://www.jsaf.or.jp/dantai/

J-SAILING100号はPDFでもご覧いただけます。
http://www.jsaf.or.jp/member/j-sailing/2013/100/body.pdf

 

JYMA選抜大学対抗マッチレースで優勝した和歌山大学の走り(写真・平井淳一。6P参照)


JYMA選抜大学対抗マッチレースで優勝した和歌山大学の走り(写真・平井淳一。6P参照)

 

岡山県の牛窓に古代から伝わる舞踊「唐子踊り」(水域紹介シリーズの12P参照)

岡山県の牛窓に古代から伝わる舞踊「唐子踊り」(水域紹介シリーズの12P参照)

「Q-Ton World 記念カップ」が
「EVERYTHING EVERYTHING」に授与されました

2013年3月25日
EVERYTHING EVERYTHINGチームのメンバー

Qトンカップを囲むEVERYTHING EVERYTHINGのメンバー

1978年、10カ国48艇が参加して開催されたクォータートン世界選手権大会の記憶を後世に残すために制作された「Q-Ton World 記念カップ」の第3回(2012年)受賞艇にJSAF外洋湘南所属・葉山マリーナヨットクラブ「EVERYTHING EVERYTHING」(エブリシング エブリシング)が選出されました。

3月23日、同大会の運営委員長をつとめた石原裕次郎氏ゆかりの葉山町森戸にてカップ授与式が行われました。

このカップは大会30周年を記念して開かれた「記念祭り」の余剰金と祭り実行委員会有志の寄付によって制作され、併せて同カップ贈呈委員会(委員長:山﨑達光〔当時:大会レース委員長・現:日本セーリング連盟名誉会長〕)が発足、本年も所定の贈呈規定に基づき第3回受賞艇が選出されるに至りました。

カップ贈呈規定には「スタートもしくはフィニッシュが相模湾の外洋レースにおいて“当該年度に最も勇敢で優秀な成績を収めたJSAF登録艇(あるいはオーナー)”の中から贈呈委員会が選考して贈呈される」と記されています。

「受賞コメント」

葉山マリーナヨットクラブ、葉山マリーナ、リドガードセイルの吉川社長、糸賀さんなど普段艇の維持にお世話になっているみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。艇は面倒をみていただくプロの方々がいないと楽しめないと思います。

20年以上前、艇の上で田中良三さんや吉川誠一さんといったセーリングの大先輩たちから、1978年のQトンワールドの話はよく聞いていました。とんでもないレースをやったと、その話を憧れのように聞いていたのが、現オーナーの安田大助や森田武志です。

その後、ご縁があり相模湾に艇を浮かべることができました。あこがれの大島、神子元島、三宅島を舞台にレースができることだけでわくわくしていたのです。

大変な逸話のある本カップを今回受賞させて頂いたことは、われわれにとって大変な、まさに望外の喜びとなりました。これからも本カップ受賞の喜びを糧に苦しい楽しいセーリングを継続していきたいと思います。ありがとうございました。(岩村康次)

相模湾を走るEVERYTHING EVERYTHING

相模湾を走るEVERYTHING EVERYTHING