日本セーリング連盟(JSAF)と東北セーリング連盟(TSF)は、昨年の地震発生直後から被災した高校ヨット部をはじめとする各セーリング競技団体の復興に向けた支援活動に取り組んできました。
そんな折、米国カリフォルニア州のシリコンバレー・セーリングクラブ(SVSC)を中心とするセーリング関係団体から、被災地県の高校セーラーへの支援の申し出がJSAFに寄せられました。
JSAFはTSFと協力しSVSC関係者とその実現性について協議し、被災地県の高校セーラーをサンフランシスコへ、短期のセーリング体験に派遣することとなりました。
派遣セーラーは、6月に山形県鼠ヶ関マリーナにて開催されたインターハイヨット競技東北大会の成績を元に選出し、その結果、宮古商業高校の男子4人、女子2人の選手が選ばれました。
8月9日に成田からサンフランシスコに向かったのは、岩間晋一郎、伊藤歩、伊藤宇宙、小堀内大将 、久保田 唯 、佐々木柚香の6人。川口進先生引率の下、現地でさまざまな経験をしているようで、川口先生から下記のレポートが届きました。
『今回の企画が実現するにあたり、SVSCのみなさんに多くのサポートを頂きました。感謝いたします。
10時間のフライトを経て、サンフランシスコに到着。領事館公邸でのレセプションでは、猪俣総領事、ディンギーの指導をしていただくリッチモンドヨットクラブの皆さん、ホストファミリーのみなさんから、歓迎を受けました。
シリコンバレーでは、世界をリードしている企業や、起業したばかりの企業など見学させて頂き、熱気を肌で感じることができました。
シリコンバレーセーリングクラブの皆さんが管理されている太平洋を横断したクルーザーヨット「レグラス」に乗せて頂き、ディンギーでは味わえない、スピードを体感しました。
また、1962年に堀江謙一氏が西宮からサンフランシスコまで太平洋を横断してきた、マーメイド号を見学し想像以上に小さな船で外洋へ向かったことに驚きました』
この後、現地の高校生セーラーとディンギーの練習を行う予定で、19日に帰国の予定です。