任意団体であるこのクラブは、海を舞台にメディア活動をする専門誌スタッフやフリーランスのライター、カメラマンなどが所属、運営する会です。
この集まりはその昔、リゾート法(総合保養地域整備法)が制定されたのをきっかけに、この法律は海をフィールドにするスポーツやレジャー界にとって有益かどうかを検証しようという「疑い」をもって、勉強会を開催したことで始まりました。リゾート法は1987年に成立したのですが、その後、廃止されました。同クラブは勉強会の当初から、この法律はあまり役に立たないぞ、と考えていたのですが、それなりにしっかとりした批評眼を持っていたと思います。
ともあれ、リゾート法検証がきっかけで始まった同クラブは、その後さまざまなテーマの勉強会を重ね、創立から20数年も経った今も、連綿と同様の活動を続けているのです。
さて、今年の新年会は東海汽船のレストラン・クルーズ船〈ヴァンテアン〉で行いました。東海汽船の山崎社長は海洋記者クラブのゲストスピーカーを何度も務めていただいた方で、その昔は専門誌の記者やカメラマンと「海のレジャーはいかにすれば活性化できるか」を深夜まで熱く語り合った仲間です。その縁もあって〈ヴァンテアン〉での開催となったのですが、記者クラブのメンバーにゲストも加えて30数名のこじんまりした、しかし「海のレジャーをより一層、活発にしたい」という熱い思いがこもった新年会でした。
ゲストの中にはトレーニング帆船の関係者、外洋レース艇の乗り手、海洋カメラマン、海洋イラストレーター、ヨット専門誌スタッフなどセーリング関係者も多数集まりました。JSAF広報委員会所属の私も同クラブの発足時からのメンバーであり、当日はJSAFの広報資料を持ち込み、セーリングの普及や理解のために一役を担ったのでありました。