1月5日~9日にかけて、鹿児島県・鹿屋市 高須港沖で開催されていた2011年度JSAFナショナルチーム選考レースが終了しました。
このレースは2012年英国・ロンドン五輪セーリング競技日本代表を目指すセーラーたちの第1関門です。
470級 男子(16艇 32選手)、470級 女子(2艇 4選手)、レーザー級(14艇 14選手)、レーザーラジアル級(8艇 8選手)、RS:X級 男子(7艇 7選手)、RS:X級 女子(7艇 7選手)の計 6クラス 72選手が参加しました。
470級男子は松永・今村組と原田・吉田組は、前日までの11レースでそれぞれトップを5回ずつ取り、実力は伯仲。スタートも常に1線から出て、途中コースミスをしても最終上マークではいつの間にかトップグループとなり、強風下迫力のパンピング合戦を展開。
両艇のスピードと風を探しだす力は他を圧しています。
最終日の第12レースを終え両チームは同点となり、続く13レースでは松永組が首位、原田組が4位(捨てレース)で2点差となりました。
そして最終第14レースはインナーループの上下2周。最終上を終えて石川・柳川組がトップ、続いて松永組、原田組の順。強まる8~9mの風の中、後続艇を大きく離した3チームによる高速スピンランの激走です。トップチーム同士ならではの見応えあるシーンがフィニッシュラインまで続きました。
結果、着順では石川組、原田組、松永組となり、その瞬間に松永組の1点差の勝利が確定しました。松永のガッツポーズが彼ら二人の思いを十分に表していました。
一方、レーザーラジアル級は2強が同点で最終日を迎えましたが、蛭田が(5)-1-1、髙橋が1-4-2でこれまた最終レースで決着。1点差で軍配は蛭田に上がりました。長谷川は2強の戦いに割って入れませんでした。
470級女子・近藤組対吉迫組の勝負は近藤組の11勝3敗。
レーザー級は9回トップを取った安田の圧勝に終わりました。城が新たにナショナルチーム(NT)に選ばれ、2010年のNTの永井と斉藤が涙を呑みました。
RS:X級男子は富澤の全勝、独り舞台でしたが、新NT枠の3番手に金子が入りました。
RS:X級女子は10勝を挙げた須長の強さが目立ちました。ベテラン小菅が大西を制してNT枠を守りました。
閉会式では5クラス24名のチーム・選手に「2011年NT認定書」が手渡されました。ステージに並んだ新NTは第一関門を通過しました。これからの頑張りがロンドン五輪日本代表の「席」につながります。(レポート/オリンピック特別委員会広報担当、写真/平井淳一)
レース詳細レポート http://jsaf-osc.jp/cn03/pg03_w47.html