日建・レンタコムカップ
第19回全日本学生女子ヨット選手権大会

選手たちはもちろん、運営スタッフもみんな頑張ってくれました

 

日建・レンタコムカップ 第19回全日本学生女子ヨット選手権大会が9月18日から20日にかけ、全29校(470級27艇、スナイプ級30艇)が参加し、神奈川県葉山新港をベースに開催されました。

今回のレース海面はJSAFが推奨している「見せるヨット」に準じ、葉山港の防波堤からも見える距離で行われました。

 

18

18日は開会式と艇長会議が行われた後、選手たちは10時過ぎに出艇し3レースが消化されました。海面では北東のシフティーな風が入っており、とても難しく選手たちを悩ませました。

スナイプ級では関西学院大学の増川/山本組がオールトップで初日の首位にたちました。2位に早稲田大学の木内/塩出組、3位に日本大学の長塚/稲垣組と続きました。3位以下も点数差はほとんどなく、入賞争いから目が離せません。

470級で首位にたったのは日本経済大学の徳重/安田組です。安定した走りをしていました。2位には、関西大学の後藤/原口組、同点で3位に鹿屋体育大学の杉浦/牟田組が入りました。470級も点数の差がほとんどなく、目が離せない状況でした。

 

19

19日は、朝から風がなくAP旗が上がり、選手たちは風が南に上がるまで陸上待機となりました。10時過ぎから南の風がそよそよ入り、優しい南から吹く軽風域の中、3レースを消化しました。

470級では日本経済大学の徳重/安田組が1-3-1というスコアでまとめ、トップとなりました。地元の日本大学の藤井/栗栖組も今レガッタ初のトップホーンを第5レース目で鳴らし2位につけました。3位から6位まで同点で4チームが並び、熱い戦いがつづきます。

スナイプ級では、関西学院大学の増川/山本組が1-1-9というスコアでまとめ2位と10点差で1位。一方、この日、最終レースで断トツ文句なしのトップホーンを鳴らしたのは日本大学の長塚/稲垣組です。こちらのチームもこの段階で3位となり、最終レースまで目が離せません。

目が離せないのがやはり総合優勝争い。19日の時点で日本大学がトップ。わずか1点差で2位に関西学院大学。さらにトップと3点差で3位に早稲田大学がつけました。

 

20

20日は最終日。朝、ハーバーへ行ってみると風がなく、選手たちは複雑な思いで、約1時間の風待ちを強いられました。その後、風が南に回り本レガッタ一番の微風の中1レースを消化しました。

470級、スナイプ級ともに選手たちは気合いの入ったスタートとなり、ゼネラルリコールを何度も繰り返しました。

そんな中470級では早稲田大学の山口/井上組が今レガッタ初のトップホーンを鳴らし、総合3位になりました。前日まで1位の日本経済大学の徳重/安田組は最終レースも3位でフィニッシュし、2位と22点差で初優勝を飾りました。

スナイプ級は、470級がスタートした後、何度もゼネラルリコールを繰り返した後、ブラック旗が揚がり、16艇が引っかかってしまうという大波乱。この16艇の中には上位のチームが何艇かいたため、スナイプ級の最終成績は前日までと入れ替わりました。

前日までトップの関西学院大学の増川/山本組は最終レースも2位でフィニッシュし3度目の優勝を果たしました。また、2位には中央大学の樋口/久保組が入りました。

大激戦だった総合優勝争いは、日本大学と早稲田大学のスナイプチームがブラックフラッグに引っかかってしまったため、関西学院大学の勝利となりました。

 

来年は記念すべき20回大会

男子学連の力強い手伝いにより各チームの積み込みと会場の片づけを終えた後、湘南国際村にて日建さんのご協力により、盛大な表彰式とレセプションパーティが行われました。

レセプションパーティではみんなでジェンカを踊ったりし、楽しく行いました。また式の途中ではサプライズがあり、今回のレースの運営を行うにあったて陰で一生懸命働いていた全日本学生ヨット連盟副委員長の福本典子(早稲田大学)に功労賞が授与されました。

来年は、記念すべき20回大会です。各水域を勝ち抜いてきた女子選手たちの熱い戦いが葉山で行われる予定です。(レポート/全日本学生ヨット連盟広報・渡辺みづき)

 関東学生ヨット連盟 http://kg-yacht.r-cms.biz/

 

スナイプ級優勝の増川/山本組(関西学院大学)

470級優勝の徳重/安田組(日本経済大学)

葉山新港で行われた開会式

表彰式の様子

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