マリンウェア・ブランドHELLY HANSEN(株式会社ゴールドウイン)の2011年秋冬モデルの発表会が行われました。
HELLY HANSENは唯一、国内で製造・販売されているマリンウェア・ブランド。ロンドン五輪をめざすJSAFのセーリングチーム・ジャパンにオフィシャルウェアを提供していることでもお馴染みです。
今回の新ラインナップの最大の話題は「ファイバーパイル」の復活です。
フリースの登場より早く、およそ50年も前にHELLY HANSENの母国ノルウェーの海で誕生した「ファイバーパイル」は保温性に優れ、伸縮性にとみ、動きやすく、ムレにくいインナー素材です。20数年前の外洋セーラーはこの「ファイバーパイル」製品を上下ともに着込んで真冬の海に乗り出したものでしたが、それが久々に、世界同時発売という形で復活されたわけです。ロゴマークも当時と同じデザインで復活しており、当時を知る人には懐かしい思いが蘇るでしょう。とはいえ、若い世代にとってこの素材はとても新しく見えるらしく、スポーツファッション界から新素材として注目されているとのことです。
また、今年のHELLY HANSENは北欧テキスタイルを前面に打ち出したプリント柄がカラフル。加えて、ノルウェーの国旗と同じ紺、赤、白を基調にしたトリコロールカラーを使用し、シンプルながらも斬新な色使いになっています。
そして、HELLY HANSENの特色は、現役のエキスパートセーラーとのコミュニケーションを大切にしている点です。
発表会当日も、五輪を目指すセーラーが会場を訪れ、開発チームのスタッフとミーティングを行っていました。セーラーの意見に熱心に耳を傾ける開発スタッフの姿は、国内で開発・製造・販売する企業ならではのもの。こうして開発された製品が、後日、一般の製品として商品化されていくのだと思いました。
HELLY HANSEN http://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/