2010年11月 のアーカイブ

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その6)

2010年11月24日 水曜日

第34回アメリカズカップ本戦に至るまでのレースフォーマット。10月20日付け記事の続きです。

9月に第34回アメリカズカップ議定書が発表される前の時点で、マルチハルが採用される可能性が高いことは、多くのメディアが予想していたことで、マルチハルの採用自体はそれほど驚くべきことではなかった。

しかし開催年については、それらのメディアのほとんどが2014年を予想していた。だからこれらのメディアからの情報を集めていた人たちにとって、議定書で明らかになった第34回アメリカズカップの2013年開催は、マルチハル採用よりもサプライズだったと言える。

開催年を2013年にした理由について、防衛ヨットクラブ所属のBMWオラクルレーシングCEOのラッセル・クーツは次のように説明している。

「(第33回アメリカズカップがイレギュラーな大会になって)通常の状態から逸脱しているアメリカズカップを、正常な形で少しでも早く開催したかった。開催地候補地の事情を調査して2013年に開催できることも分かった。それともうひとつ大きなファクターは、2014年にはサッカーのワールドカップが開催されることだ。このイベントとバッティングさせてアメリカズカップを開催することは考えられない。」

サッカーのワールドカップとのバッティングを避ける、ということは、ラッセル・クーツ率いる関係者たちは、アメリカズカップをサッカーのワールドカップと匹敵するイベントとして発展させていこうとしているのだ、とも捉えることができる。

世界各地を転戦する、第34回アメリカズカップの予選シリーズは2011年6月から始まる。

2011年度(2012年3月まで)の予選シリーズには、AC45という、ウイングセール付きのワンデザイン艇が使われる。
2012年度の予選シリーズから各チームが開発・建造したAC72が使われ、世界各地を転戦して行なわれる。

2013年の第34回アメリカズカップ本戦の開催地は、複数の開催地になる可能性も示唆されていて、今年2010年の年末までに発表されるとされている。サンフランシスコ市がその最右翼だろう、と予想している関係者が多い。

アメリカズカップ http://www.americascup.com/

コンパスコース http://www.compass-course.com/

第16回アジア競技大会
470級男子・女子 、マッチレースの3種目で金メダル
レーザーラジアル級も銀メダル 

2010年11月20日 土曜日

11月12日から中国・汕尾(シャンウェイ)開催されている第16回アジア競技大会セーリング競技で、日本は470級男子・女子 、マッチレースの3種目で金メダルを、レーザーラジアル級の1種目で銀メダルを獲得しました。

・470級(二人乗り)男子:金メダル
原田龍之介(25歳)/吉田雄悟(27歳)組(アビーム コンサルテイング)
・470級女子:金メダル
近藤 愛(30歳)/田畑和歌子(27歳)組(アビーム コンサルテイング)
・マッチレース(四人乗り):金メダル
坂本 亘 (31歳)/岡本康裕(31歳)/吉藤博章(30歳)/和田大地(36歳)チーム(日吉染業)
・レーザーラジアル級(一人乗り):銀メダル
永井久規(30歳・豊田合成)

金メダル3個の獲得はアジア大会・セーリング競技では過去最高の数になります。

その他、ウインドサーフィンRS:X級の富澤 慎(26歳・関東自動車工業)は4位。

ユース・ジュニア世代の420級(二人乗り)山口寛規(18歳・福岡第一高校3年)/磯崎哲也(18歳・同)組は5位、同じくOP級(一人乗り)男子の岡田奎樹(14歳・福岡市立内浜中学校3年・福岡ジュニアヨットクラブ)は5位、同級女子の深沢瑛里(15歳・湘南白百合学園中学校3年・湘南ジュニアヨットクラブ)は5位でした。

アジア大会における470級男子優勝は1990年(中国)、1994年(広島)に続く4大会ぶり3回目のものです。原田・吉田組は現在世界ランキング15位。2010年世界選手権18位。

470級女子優勝は前回大会(カタール)に続く2回目です。艇長の近藤愛は2大会連続の金メダルです(クルーの田畑は初)。近藤・田畑組は世界ランク9位。2010年世界選手権6位、ワールドカップ第7戦優勝。

日本初参加のマッチレース・坂本チームは準決勝4位から巻き返しを図り、本来の実力を発揮して逆転の金メダルです。

銀メダルのレーザーラジアル級永井は本来は1クラス上のレーザー級のナショナルチーム選手ですが、今回は体重調整を図って大会に臨みました。

今大会、日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会(委員長:山田敏雄)は大会前の目標をあえて高く設定していましたが、金3、銀1の結果で、わずかに及びませんでした。とくにユース・ジュニアクラスの3種目についてはアジア諸国が加速する次世代選手の育成・強化レベルに後れを取る結果となりました。この点については連盟ならびに当委員会として真摯に受け止め、さらなる基盤強化に取り組む決意を固めています。(JSAFオリンピック特別委員会)

大会公式サイト  http://www.gz2010.cn/en
大会期間中の競技レポートはオリンピック特別委員会公式サイトに掲載しています。http://jsaf-osc.jp/

平成22年度全国安全指導者養成講習会を開催

2010年11月17日 水曜日

 

JSAF指導者委員会の主催で「全国安全指導者養成講習会」を開催します。

この講習会は、セーリング人口の増加と安全なセーリング活動を目指しています。
普及という側面に関してはセーリング教室とバッジテスト、安全面に関してはJSAFの取り組みや海上保安部のご指導、また、オリンピック強化・育成の角度からもスポーツ文化の本質的価値を見出し、指導育成・普及・強化等の各セクションの特徴を活かした協業を行い、世界に通ずる新しいオリジナリティの可能性などをセーリング界として考える講習会にしたいと考えています。

講習会にはJSAF役員が参加し、今後の日本のセーリングの普及と安全という根本にかかわることをともに考えていきたいと思います。関係の諸団体の方々はじめ、ジュニアからユースのクラブ、高校ヨット部から大学ヨット部、ディンギーの艇種別協会から大型艇の水域まで幅広く多くの方にご参加いただきたく、お願いいたします。

本講習会は、公認指導者資格の更新に必要な義務研修でもありますので、公認指導員の参加をお待ちしております。(指導者委員会委員長・小山泰彦)

 

講習会の概要

開催日:平成22年12月4日(土)午後1時から5日(日)正午まで
開催場所:東京都若洲海浜公園ヨット訓練所(東京都江東区若洲三丁目1番1号 03-5569-6703)
交通:首都高速新木場インターから5分。JR京葉線または営団有楽町線 新木場駅より徒歩20分

プログラム内容

「12月4日」
・13時 開会
挨拶 山崎JSAF会長
・オリンピックの過去・未来、銀・銅から(金) 歴代オリンピック監督「私たちは、どう戦ったか」
藤沢・松山・小松・中村の各監督
・ロンドンオリンピックへの布石
山田敏雄オリンピック特別委員会委員長
・東京オリンピック招致活動から得たもの 「普通のひと」にもヨットを!
北住威彦東京オリンピック招致委員長 
中高齢者ヨット教室を考えよう、若洲での活動例も含めて
小山指導者委員会委員長
・ヨット人口増加は「車の両輪で」
田中東京都ヨット連盟理事
・ディンギーとクルーザーの融合
宮城県他いくつかの例
・18時 懇親会
挨拶 前田JSAF専務理事

「12月5日」
・9時30分 開会
安全・ルール・資格認定
・ウォーターセーフティニッポン
遠藤卓男普及推進部長
・1年間の事故の分析と対策
大坪JSAF外洋安全委員長、東京海上保安部 航行安全課 市村隆志第一海務係長/川田智士第一海務係
今更聞けない、指導者のためのルール教室
川北指導者委員会副委員長
・バッジテストの現状と今後
小阪指導者委員会事務局長
・指導者委員会からのお知らせ
・日体協指導者表彰のご案内他
・終了の辞
秋山日本セーリング連盟副会長

 

詳細、お問い合わせに関しては下記をご覧ください。
http://www.jsaf.or.jp/shidou/2010/study/02/info.pdf

SAILOR’S CHRISTMAS PARTY
2010関東外洋4団体忘年会のお知らせ

2010年11月15日 月曜日

JSAF関東外洋4団体忘年会を下記の要領にて実施いたします。


今年の楽しかったヨットライフを振返り、さらに来年のプランを語ろうではありませんか。
本年、長く親しまれたKSC が新生KTS(関東トラディッションシリーズ)として復活しまた。
初島卯月レース/大島レース/神子元島レース/小網代カップの4つのレースをシリーズレースとして表彰します。
また、永年表彰、本年度関東水域で活躍した仲間の表彰を予定しています。
加えて、2011年5月関東4団体他共同主催で開催予定の『種子島東京ヨットレース』をはじめ、当日は可能な限り、来年度のレース/イベントの予定を公表したいと思います。
さらに、お楽しみ抽選会等も行う予定です。

皆様お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

開催概要


開催日時:2010年12月1日(水)
受付開始:18時30分
開       宴:19時00分
会     場:表参道 『bamboo』
東京都渋谷区神宮前5-8-8(http://www.bamboo.co.jp/omotesando/
会      費:男性 7,000 円、女性 6,000 円
申し込み:11月19 日(金)までに、各団体宛に、できるだけ艇ごとにお申し込みください。

外洋東京湾:tokyowan@yacht.jp
外洋三崎:misaki-office@jsaf.or.jp
外洋三浦:miua4210@tbu.t-com.ne.jp
外洋湘南:sorc@jsaf.or.jp

ドレスコード:男性はジャケット着用
*クリスマスプレゼントをお持ちください(お気持ちのこもった物なら何でも結構です)
幹  事:東京湾・山本、三崎・中里、三浦・長谷川、湘南・作田

第16回アジア競技大会
セーリング競技・日本代表チーム

2010年11月9日 火曜日

11月6日東京で行われた日本代表団結団式におけるセーリングチームJAPAN

11月12日から開催される第16回アジア競技大会のセーリング競技に参加する6種目・8クラス・14名の選手および6名の役員が競技会場の汕尾・シャンウェイに到着しました。

今回の選手たちは「メダル獲得に最も近い種目・選手・チーム」「次代の日本セーリング界を担う実力あるユース・ジュニア選手」かつ「10m超の強風域にも勝てる選手・チーム」を主眼に決定されています。現時点における日本最強チームといえるでしょう。5クラスで金メダル、3クラスは銀、銅のいずれかを獲得することを目標に掲げています。

【日本代表チーム(年齢は大会開始時)】
■470級男子
・原田龍之介(25歳・早大卒)/吉田雄悟(27歳・法大卒)組
アビーム コンサルテイング(株)所属
■470級女子
・近藤 愛(30歳・日大卒)/田畑和歌子(27歳・福岡経済大卒)組
アビーム コンサルテイング(株)所属
■RS:X級男子
・富澤 慎(26歳・関東学院大卒)
関東自動車工業(株 )所属
■ラジアル級男女オープン
・永井久規(30歳・名城大卒 )
豊田合成(株)所属
■マッチレース男子
・坂本 亘 (31歳・同志社大学卒)
・岡本康裕(31歳・小樽水産高卒)
・吉藤博章(30歳・東海大学卒)
・和田大地(36歳・同志社大学卒)
日吉染業(株) 所属
■420級U-19男子
・山口寛規(18歳・福岡第一高校3年)/磯崎哲也(18歳・同)組
■オプティミスト級U-15 男子
・岡田奎樹(14歳・福岡市立内浜中学校3年)
福岡ジュニアヨットクラブ所属
■オプティミスト級U-15 女子
・深沢瑛里(15歳・湘南白百合学園中学校3年)
湘南ジュニアヨットクラブ所属

★役員:
監督・中村健次(ナショナルコーチ)
総務・斉藤愛子(JOC専任情報科学スタッフ)
トレーナー・江口典秀(JOC専任メディカルスタッフ)
コーチ・飯島洋一(JOC専任コーチングディレクター)
小松一憲(アビームコンサルティング)
関 一人(関東自動車工業)

大会期間中の現地発レポートはオリンピック特別委員会公式サイトに掲載いたします。(日本セーリング連盟・オリンピック特別委員会)

JSAFオリンピック特別委員会 http://jsaf-osc.jp/
大会のNotice of Race http://www.sailing.org/tools/documents/16thAsianGames2010NOR-[9079].pdf
大会公式サイト http://www.gz2010.cn/en