2010年10月 のアーカイブ

JOC女性スポーツフォーラム 開催

2010年10月26日 火曜日

パネルディスカッションの参加メンバー

 

10月25日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北区西が丘)で「2010JOC女性スポーツフォーラム」(主催:財団法人 日本オリンピック委員会)が開催されました。

テーマは「女性リーダーの更なる増加と前進をめざし」とされ、JSAFレディース委員会委員長であり、JOC女性スポーツ専門委員である倭千鶴子さんの司会の下、フォーラムが進行しました。

フォーラムは2部で構成され、第1部では宮嶋泰子さん(テレビ朝日編成局編成部兼アナウンス部局次長待遇)の「組織の中の女性」と題する基調講演が行われました。

第2部では「スポーツ文化発展に関する女性リーダー」というテーマの下、森岡裕策さん(文部科学省スポーツ・青少年局体育官)、小谷美可子さん(JOC女性スポーツ専門委員)、田辺陽子さん(JOC女性スポーツ専門委員)、知念令子さん(JOC強化スタッフ、ウェイトリフティング)らが参加しパネルディスカッションが行われ、コーディネター佐藤正伸さん(国際武道大学体育学部国際スポーツ文化学科准教授)の進行で活発な意見がかわされました。

会場にはおよそ100人近くの参加者が集まり、その中にはJSAFのメンバーの顔も見られ、講演やディスカッションの内容に熱心に耳を傾けていました。

JOC   http://www.joc.or.jp/

司会役の倭千鶴子JOC女性スポーツ専門委員、JSAFレディース委員会委員長

会場には100人近い参加者が見られた

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その5)

2010年10月20日 水曜日

第34回アメリカズカップ制式艇AC72のイメージ図 photo by 34th America's Cup

第34回アメリカズカップには、AC72というクラスのカタマランが使われる。
AC72の主要目は下記の通り。

船体長  22.00m (72 feet)
全長   26.20m (85 feet)
幅    14.00m (46 feet)
重量   5900kg
クルー  11人
最大喫水 4.40m (14 feet)
ウイングセール高さ 40.00m (131 feet)
大ウイングセール面積 260.00m2
小ウイングセール面積 230.00m2
予想トップスピード 32 knots
オンボードTVカメラマン 2人
TVカメラマンポジション 3 箇所
遠隔操作TVカメラ 7台
オンボードマイク 18台(クルー用11個含む)

第32回大会で使われたACv5モノハルボートのクルー数17名に比べると、クルーの数はかなり少ない。

防衛チーム兆戦チームともに、このAC72クラスを最大2隻まで建造することができる。
2011年からアメリカズカップ・ワールドシリーズという、世界各地を転戦する予備予選レース・サーキットが始まるが、このAC72クラスは2012年のシーズンから投入される。(レポート/西村一広)

アメリカズカップ http://www.americascup.com/

コンパスコース http://www.compass-course.com/

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その4)

2010年10月14日 木曜日

アメリカズカップレースマネージメントCEOのイアン・マーレー photo by 34th America’s Cup

第34回アメリカズカップの議定書を解説する西村一広さんの連載ですが、今回は番外編として、一昨日、西村さんにメールで届いたある招待状についてご紹介します。

招待状の送り主はアメリカズカップレースマネージメントCEOのイアン・マーレー。送付先は「第34回アメリカズカップに挑戦する可能性のあるヨットクラブへ」となっています。

招待状のタイトルは「第34回アメリカズカップに挑戦する可能性のあるヨットクラブへの説明会・打ち合わせ会」というもの。

来週の金曜日、10月22日にフランス・パリで開催されるこの会議は、34th America’s Cupの開催地最終決定も含めた、レースフォーマットの詳細や、AC72とAC45のクラスルールの変更点などが話し合われます。

また、この会議の内容は、極秘裏に挑戦準備を進める必要のあるチームの事情を考慮することもあって、メディアには公表されないとのこと。

どんなチームが集まるのか、具体的にはどんな発表があるのか、それを受けてどんな議論が交わされるのか、興味は尽きません。(レポート/西村一広)

アメリカズカップ http://www.americascup.com/

コンパスコース http://www.compass-course.com/

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その3)

2010年10月7日 木曜日

アメリカズカップの行方は…… photo by 34th America's Cup

第34回アメリカズカップの議定書(プロトコール)が発表された。アメリカズカップの動向に詳しい西村一広さんに解説をお願いした。数回に分けてのブログ掲載となる。(編集部)

(1)第34回アメリカズカップ議定書の基本理念(その2)

アメリカズカップ艇のメインセールのトップに掲げられたロゴマークや、その他アメリカズカップに関するすべての知的財産権と版権は、これまではアメリカズカップ・プロパティズ・インク(ACPI)という法人が保持し、その経営権は1986年以降、防衛者から防衛者へと引き継がれてきた。

第33回アメリカズカップの防衛者だったスイスのアリンギとそのヨットクラブは、今年2月の巨大なマルチハル艇による一騎打ちで破れた後1カ月が経っても、新しい防衛者であるゴールデンゲイト・ヨットクラブ(GGYC)とBMWオラクルレーシングにその権利を譲渡しなかった。

GGYC側はアリンギがその手続きを進めるよう裁判所に訴え、その訴えが認められて、3月26日、アメリカズカップに関係するすべての知的財団権と版権を持つACPIの経営権は、現防衛者のGGYC側に委譲された。

その際、GGYC側は、その交換条件としてスイス側から要求されていた『第33回アメリカズカップでスイスが使ったセールは自国で作ったものではないため、贈与証書に違反している、という案件を含む3件の訴訟を取り下げること』に同意した。

さて、これまでの防衛者は、ACPIの経営権を持つことでアメリカズカップ関係の知財権を独り占めしてきたのだが、今回の議定書では、それらアメリカズカップにまつわる一切の知財所有権は、アメリカズカップ・レース・マネジメント(ACRM)がすべて引き継いで所有・管理することになり、ACPIという法人は存在しないものになっている。そして、第34回アメリカズカップによってそれらの版権使用料やレース開催で得た利益は、ACRMと参加した全チームとで分配する(平等分配ではなく、成績に応じて)ことも記されている。

まさに、「挑戦者側にもフェアなアメリカズカップを」と主張し続けてきたラッセル・クーツの言葉どおりの理念が見える部分である。(この項つづく)

番外・第34回アメリカズカップ最新情報

もう最新情報とは言えなくなってしまったが、10月1日、第33回アメリカズカップ挑戦を目論んで結成されたイギリスのレーシング・チーム、チーム・オリジンのオーナー、キース・ミルズ氏は「第34回アメリカズカップ挑戦を断念する」と発表した。その理由とは?

(さらに…)