特定非営利法人 日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)は、2013年、日本で「第8回視覚障害者ヨット世界選手権」を開催することを発表しました。大会規模、レース海域、日程などの詳細は未定ですが、2013年の秋ごろ、相模湾での開催を予定しているとのことです。
3月5日、ボートショー会場の特設ステージで行われた発表会では、JBSAの安達文洋理事長、飯島賢司副理事長、瀬川紀之事務局長が日本開催に至った経緯、大会イメージ、ブラインドセーリングの特徴などを映像をまじえて説明しました。
ブラインドセーリングの世界選手権は2人のブラインド(視覚障害者)セーラーがヘルムパーソンとメインシートトリマーを担当し、ジブシートトリマーとスキッパー(口頭で情報を伝えるのが役目)をサイテッド(晴眼者)セーラーが担当します。
レースでは7m前後の同一デザイン艇を使用しますが、艇種は主催国の状況に合わせて異なります。昨年、ニュージーランドで行われた第7回大会には10カ国19チームが参加し、全15レースで競われ、日本は国別対抗で3位に入りました。
ブラインドセーリングの魅力は視覚障害者と健常者がチームを組んで、ボートのベストパフォーマンスを引き出すところ。安達さんはその魅力を「風は誰にも見えません。だから、健常者にとっても視覚障害者にとってもセーリングはとてもすばらしいスポーツ。いち早くいい風をつかんだときは爽快です」と語ってくれました。
JBSAでは世界選手権の協力者を募集しています。詳細は日本視覚障害者セーリング協会のホームページ http://www.jbsa.jpをご覧ください。
参考:昨年、ニュージーランドで行われた世界選手権の様子はJ-SAILING77号でレポートしています。