2010年3月 のアーカイブ

2010年光ウィーク高校ヨット選手権。
風に恵まれ、熱戦を展開

2010年3月30日 火曜日

2010年光ウィーク高校ヨット選手権の入賞者たち

2010光ウィーク高校選手権が4日間の日程を終了しました。4日間でFJ級が12レース、シーホッパー級SRが11レースを行い、FJ級は帆走指示書に示された最大レース数を消化したことになります。

風の状況は、26日WNW 10m/s、27日WSW 3m/s、28日WSW 5m/s、29日 North~NNW 6m/sで、強風によりレースが中止されたこともありましたが、4日間ともよい風に恵まれてレースを行うことができました。

レースでは、スタート前や下マーク回航のルームのせめぎ合いなどが印象に残りました。今回のレースは下マーク(3マーク)にオフセットマークが設置されていること、コースが多岐にわたっていたことも各選手にはよい経験となったと思います。

光ウィーク高校選手権はシーズン前の強化合宿として始まりましたが、この選手権を通じ、各選手これから始まるシーズンに向け冬季の練習で得た自分のスキルがどのあたりに位置しているのかを確認することができ、インターハイに向けた練習ポイントなども発見できたであろうと推察します。

今年の光ウィーク高校選手権は他の大きな大会と日程が重なり、残念ながらエントリー数が少ない状態でしたが、来年2011年の光ウィークには奮ってのご参加お待ちしております。各選手の今後の更なる活躍を祈念します。(本木 久也/山口県セーリング連盟、大島商船高専ヨット部顧問)

総合成績

FJ級
優勝 小泉 颯作・石田 爽介(光高校)
2位 平松 良洋・杉浦 伸吾(碧南セーリングクラブ)
3位 奥村 文嗣・川田 聖也(高松工芸高校)

シーホッパー級SR
優勝 山本 康司(大島商船高専)
2位 横山 功一郎(山陽高校)
3位 平岡 拓洋(米子工業高専)

FJ級、最終レース。トップ艇が優勝チーム

第14回セーリングアジア選手権。
日本ナショナルチーム、2種目に優勝! 

2010年3月29日 月曜日

日本ナショナルチーム全員集合。お疲れさまでした

中国・広州の汕尾(シャンウェイ)で23日から開催されていた第14回セーリング アジア選手権は29日最終日を迎え、JSAFナショナルチームの470級男子 石川裕也・柳川祥一組 (関東自動車工業)とマッチレースクラスの中村匠・伊藝徳雄・笹木哲也・佐藤大介組(チーム・アルバトロス)がそれぞれ優勝し、金メダルを獲得しました。

今回は14種目が実施されましたが、日本からは下記の9種目に14名の選手が参加しました。(氏名のあとは最終成績)

470男子 8カ国 参加10艇(石川裕也・柳川祥一組)―― 優勝
・470女子 5カ国 参加8艇(村濱沙耶・板倉広佳組)―― 4位
・RSX男子 7カ国 参加12艇(富澤慎)―― 2位
・RSX女子 5カ国 参加6艇 (小菅寧子)―― 3位
・レーザー男子 7カ国 参加11艇(ホール・イアン)―― 5位
・レーザーラジアルオープン 11カ国 参加19艇(永井久規)―― 7位
・OP男子 9カ国 参加16艇 (高竹義樹)―― 9位
・OP女子 7カ国 参加14艇(田中美紗樹)―― 10位
・マッチレース 7カ国 参加7艇(中村匠、伊藝徳雄、笹木哲也、佐藤大介)―― 優勝

470級男子優勝の石川・柳川組は全12レースを4-1-2-1-5-2-4-6-2-6-3-6の順位で戦いました。
マッチレースクラスのチーム・アルバトロスは予選から決勝までの全12レースを負けなしで勝ち進むなど圧倒的な強さを見せました。(JSAFオリンピック特別委員会)                   

大会公式サイト http://www.asafweb.com/news/asianchampionship_index.html
JSAFオリンピック特別委員会 http://jsaf-osc.jp/ 

やった!金メダルだ!日本はマッチレース圧勝でした

470級 石川・柳川組の晴れやかな笑顔

強化合宿から選手権に成長。
「2010年光ウィーク高校ヨット選手権」始まる

2010年3月27日 土曜日

FJ級49艇 シーホッパー級SR18艇が参加

3月26日から29日までの4日間、「2010年光ウィーク高校ヨット選手権」が山口県光市のスポーツ交流村で始まりました。


この「光ウィーク高校ヨット選手権」は、20年近く前に中国地方を中心とした高校セーラーのシーズン開幕前の強化合宿としてスタートし、現在では九州から、北陸までの選手が集まるまでの大きな選手権に成長しました。今年のFJ級は2010 FJヨーロッパ選手権代表選手の選考を兼ねています。

今年は中国地方から岡山県、鳥取県、広島県、山口県、遠方より香川県ヨット連盟、愛知県の碧南セーリングクラブ、兵庫県のKGセーリング等の名門チームのエントリーがあります。エントリー艇数はFJ級49艇 シーホッパー級SR18艇です。

レース運営には山口県内高校のヨット部顧問をはじめ、全国で活躍した山口県内の高校OB、OGや、次代を担うジュニアヨットクラブの保護者が当たっています。

26日(1日目)午前中のレースはWNW 8-10m/sと高校生には少し厳しい風の中でスタートしました。途中より風速が増しブローで12m/sを超える状態となり、沈艇が多く発生したため、午前中はノーレースとなりました。

午後、いったん陸上待機した後に出艇し、NNW 10m/sの午前同様厳しいコンディションになりましたが、高校生たちが頑張ってレースをこなしている姿が印象的でした。午後からはFJ級は2レース、シーホッパー級SRは1レースを消化することができました。(本木 久也/山口県セーリング連盟、大島商船高専ヨット部顧問)

1日目の総合順位

FJ

1位 平松・杉浦 組(碧南セーリングクラブ)、2位 細田・本計 組(広島国泰寺高校)、3位 小泉・石田 組(光高校)

シーホッパー級SR

1位 山本 康司(大島商船高専)、2位 横山 功一郎(山陽高校)、3位 平岡 拓洋(米子工業高専)

強風下、FJ級2レース、シーホッパー級SR1レースを消化

Gillがカウズウィークのオフィシャルサプライヤーに

2010年3月26日 金曜日

セーリングウェアのGillは今期から3年間、英国カウズウィークのスポンサーとして活動することを発表しました。

カウズウィークは1826年に始まった英国南部の伝統あるレース。レース海面は強い潮流で知られたソレント海で、川の中を走るようなレース展開がエキサイティングなレガッタです。国内外の多くのワンデザインクラスが年に1回集まる、まるでヨットレースのお祭りのようなビッグイベントで、期間中、カウズの小さな町はセーラーであふれます。

Gillはこのカウズウィークと共同でオリジナルの商品を開発する他、Gillの名を冠したレースを主催し、大会開催期間中は毎日特別賞を用意。また参加チームにウェアを提供するなど、様々な面から大会をサポートするとのことです。

先日、エミレーツチームニュージーランドとのオフィシャルサプライヤー契約を締結したばかりのGill。今年はビッグなスポンサーとのコラボレーションが続きます。

カウズウィーク www.cowesweek.co.uk
Gill Japan www.gill.jp

カウズウィークの1シーン

ヨットが登場する映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」

2010年3月25日 木曜日

ヨットの写真が大きくポスターに描かれた映画は珍しいので、思わず見に行ってしまいました。
「ウディ・アレンの夢と犯罪」です。

以前からこの監督の作品は好きで、前々作「マッチポイント」、前作「タロットカード殺人事件」も見ており、その2作が結構面白かったので今回も楽しみにしていました。ちなみにこの3本の作品は「ロンドン3部作」と称されているように舞台はイギリス。しかし、ヨットの走るシーンがどこの海かはわかりませんでした。

とはいえ、冒頭からちょっと古びたマリーナが登場し、そこには主人公の兄弟2人が欲しがっている古い木製の25フィートほどのスループが舫ってあるというシーンなので、フムフムと思いながら映画に見入ってしまいます。この船、結局、兄弟は6千ポンドで購入するのですが、6千ポンドって80万円ちょいだぞ、安っ! なんて考えながら見ているわけです。

ミステリー調の映画なので「お楽しみはこれからだ」というわけでもないですが、ストーリーには触れません。しかし、映画のポイント、ポイントにこのヨット<カサンドラズ・ドリーム>が登場し、映像にメリハリをつけています。

主役の一人ユアン・マクレガーは「スター・ウォーズ エピソード1~3」「天使と悪魔」に出ていたのでおなじみでしょう。もう一人の主役のコリン・ファレルは「マイアミ・バイス」や「ニュー・ワールド」の主役を務めた役者。いわばイケ面二人が登場し普通の兄弟を演じるわけですが、このキャスティングが興味深くもあります。

「人生の愛と夢、そして罪と罰をめぐる極上の人間ドラマ」と映画の惹句にはありますが、「ありふれた夢は高くつく」というポスターに書かれた一文に妙に納得する内容です。東京・恵比寿ガーデンシネマ他、全国順次公開中。

公式ホームページ http://yume-hanzai-movie.com/