‘トピックス’ カテゴリーのアーカイブ

エンジョイセーリングデイ開催
葉山の海でクルーザーに乗ってみませんか?

2010年5月26日 水曜日

昨年のエンジョイセーリングデイの1シーン(photo by Sachie Hamaya)

毎年、開催されている「エンジョイセーリングデイ」が、今年も神奈川県葉山町の葉山新港で開催されます。

このイベントは、「多くの皆様にセーリングの楽しさを体験していただき、日本のセーリング人口を増やそう!」が目的で、今年で10回目を迎えます。JSAFレディース委員会が主催ですが、女性のみならず男性の参加も歓迎いたします。

使用するヨットは約9mのクルーザーをはじめ、大型クルーザーヨット。経験豊富なコーチが同乗し、ヨット初心者の方でも安心して乗艇でき、毎年、多くの方々に楽しんでいただいています。

このイベントに参加してヨットに興味を持ち、葉山マリーナ所属艇のクルーになった方もいらっしゃいます。ぜひとも、JSAFメンバーであるみなさんの友人やヨットに興味をもっている知り合いの方々をお誘いください。詳細は下記のとおりです。

エンジョイセーリングデイ実施概要

日時:7月11日(日)
   小雨決行(荒天の場合は陸上でのイベントを企画しております)
時間:9:30~16:00予定(9:00受付開始)
場所:神奈川県三浦郡葉山町堀内50 葉山新港(JR逗子駅、京浜急行新逗子駅より バス10分)
内容:クルーザーヨットの体験セーリング&ハーバーでのパーティ
参加資格:小学生以上の男女
参加費用:4,000円(小学校1年生~高校3年生は2,000円。この場合、1人につき大人1人が同伴のこと)
申込期間:6月12日(土)必着
※ 申し込み多数の場合は抽選となります。詳細(抽選の場合の当落結果、服装、持ち物、会場地図等)は6月12日以降、別途、ご連絡いたします。
申込方法:参加ご希望の方は、住所、氏名、年齢、性別、電話番号、Eメールアドレスを明記のうえ、Eメール、FAXまたは郵便にてお申し込み下さい。
申込み先:エンジョイセーリングデイ事務局
      電話 080-4084-8990
      FAX 020-4667-0856
      E-mail  2010-enjoy-sailing@jsaf.or.jp
      郵送先   〒151-0071 東京都渋谷区本町4-38-5 中里英一気付
 
エンジョイセーリングデイ   http://www.jsaf.or.jp/ladies/

QRコードがついて便利になりました
セーリングカレンダーを、もっと活用しましょう

2010年5月20日 木曜日

レースカレンダーのトップページ

レースシーズたけなわです。レース主催者やレースの広報担当者にとっては、エントリー数が気になる季節でもあります。

ここで提案があります。

JSAFのホームページにはレースカレンダーという機能がついています。トップページに「JSAFレースカレンダー」というバナーがあるのですぐに見つけることができます。

これをクリックすると月別のレース情報が書き込まれたカレンダー・ページに飛びます。このカレンダーの日付欄の最後に「新規登録」という窓があります。ここをクリックすると「スケジュール登録」というページに飛び、レースの予定を書き込むことができます。書き込んだ内容の変更やレース結果の追加などもできます。

この機能をもっと利用しましょう! 

Web J-SAILINGがオープンしてから、JSAF広報委員会宛にレース告知を掲載してくださいというお願いが来るようになりました。すべての情報を掲載させていただきたいと思っているのですが、物理的にそうもいかないことがあります。そこで、レース告知には「レースカレンダー」をもっと利用していただこうと改めて提案いたします。

携帯電話からもアクセスできるようになっています。トップページ右にあるQRコードを携帯電話で読み取るとアクセスできます。あるいはトップページ左上のi-modeアイコンをクリックしても携帯にURLを送信できます。

「レースカレンダー」を見た読者は、それをクリックしてレースの詳細を知ることができ、エントリーにつながる可能性があります。レース結果を知りたい読者も訪れるはず。セーリングファンをもっと増やすためにも、「レースカレンダー」のさらなる活用を提案する次第です。(JSAF広報委員会)

JSAFセーリングカレンダー http://www.jsaf.or.jp/webcal/webcal.cgi

コラム
「海のファッションにはワケがある その2」

2010年5月17日 月曜日

Illustration by Tadami

時間を経たモノにまつわる話には諸説ありますが、海のファッションもその伝統を紐解こうとすると、さまざまなエピソードが聞こえてきます。そんなエピソードをご紹介するこのコラム。へぇー、そんなワケがあったのか・・・・・・とちょっと驚いてください。

4月14日につづいての2回目の本コラム、今回は懐かしのセーラー服についての話です。

その昔、船乗りは、髪を後ろでまとめて縛り、首の周りには布地を当てていたそうです。髪の毛や髪油で衣服が汚れるのを防ぐためで、航海中は首の周りに当てた布地だけを交換していたようです。また、布地を耳の後ろで立てて船上での集音効果を高めたり、寒さ対策であったり、顔を拭く時に活用したとも言われています。おそらく、海に生きる船員の格好は、一般人には珍しく新鮮に写ったことでしょう。

その後、最強を誇るイギリス海軍が、首周りに布地を配した船員の格好(セーラースタイル)を軍服のデザインに採用したこともあって「セーラースタイル」は海の男のシンボルとして世界の海軍に伝播して行きました。

ところで日本にセーラー服が登場したのは1920年頃と言われています。

男性用の学生服は陸軍服を模してデザインされました。そして、男性が「陸」なら女性は「海」というわけで、女性用は海軍服である「セーラースタイル」がデザインされたという説。また、男性は士官で女性は水兵という時代を反映した理由でセーラー服が誕生したなど諸説あります。

いずれにしても、この頃に日本のセーラー服が誕生し、全国に広がったことは事実のようです。どうやら、セーラー服は古き海洋文化を継承した正真正銘の「マリンスタイル」であると同時に、日本の社会風潮を反映した文化衣装でもあるようです。 
 

420級が借りられます!

2010年5月14日 金曜日

2009年ISAFユースワールドから(photo Dave Kneale/Volvo Ocean Race)

世界のユースやアンダー19の世界で普及しているディンギーである420級ですが、残念ながら日本ではあまり普及していません。

そこで、420級ってどんなボートなのかを知ってもらうおうと、JSAFオリンピック特別委員会、同ジュニア・ユース育成強化委員会、和歌山セーリングクラブでは420級の貸し出しシステムを作りました。

ユースの選手に知ってもらいたいということで、2011年3月24日時点で満15歳以上、かつ1993年1月1日以降に生まれた19歳未満の選手が貸し出し対象者となります。

同じ条件でRS:X級の貸し出しも行っています。貸し出す際の条件、料金、引渡し場所などの詳細はオリンピック特別委員会のホームページを参照してください。http://jsaf-osc.jp/cn06/pg20-14.html

本の紹介 痛快海洋冒険小説
イアン・ローレンス3部作

2010年5月10日 月曜日

14歳の少年ジョン・スペンサーが主人公となって、新米セーラーとして経験を積みつながらさまざまな冒険に遭遇する成長物語です。第1作の日本での発行は2001年ですから新しい作品ではありませんが、図書館の児童書コーナーで偶然に見つけて、手に取りました。

第1作「The Wreckers 呪われた航海」でスペンサーは初めての航海に出ますが、いきなり難破の憂き目に遭います。冒頭から嵐のシーンで、あっという間に浜に打ち上げられ、かろうじて一命をとりとめたところから話は始まり、その後は波乱万丈。ミステリアスな展開で、ハラハラドキドキなシーンも満載。

第2作「The Smugglers 死をはこぶ航海」では密輸船事件に巻き込まれ、敵か味方かもわからぬクロー船長の下、ドーヴァー海峡を縦横に帆走します。馬車強盗が船に乗り込んできたり、目の見えない老婆が登場したり、と謎が謎を呼ぶ展開です。

第3作「The Buccaneers 闇にひそむ海賊」では舞台をカリブ海に移し、スケールは大きくなります。あの悪名高い伝説的な海賊ディヴィー・ジョーンズ(漫画ONE PICECEや映画パイレーツ・オブ・カリビアンにもこの名前は出てきます)のエピソードなども登場。前2作のキャラクターも登場し、仕かけられた伏線も効果的で、3部作のなかではもっとも面白く仕上がっています。

どの巻とも3時間ほどであっという間に読めてしまいますので、風待ちなどのときに読むのもいいかもしれません。

筆者のイアン・ローレンスはブリティッシュコロンビア州のガルフアイランズの孤島に暮らすカナダ人。9歳でセーリングを始め、今も木製のカッターに乗る現役セーラーということで、セーリングシーンは臨場感があります。発刊当時は「宝島」を書いたスティーブンスンの再来との評価を受け、第1作はエドガー・アラン・ポー賞に候補になったということです。(3作とも理論社・刊、イアン ローレンス・著、三辺律子・訳。)

The Wreckers 呪われた航海

The Smugglers 死をはこぶ航海

The Buccaneers 闇にひそむ海賊

なお、以前、このブログで紹 介したヨットが登場する小説「風の靴」(講談社刊・朽木祥著)が産経児童出版文化賞の大賞に選ばれました。
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100505/bks1005050933000-n1.htm