‘トピックス’ カテゴリーのアーカイブ

JOC女性スポーツフォーラム 開催

2010年10月26日 火曜日

パネルディスカッションの参加メンバー

 

10月25日、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北区西が丘)で「2010JOC女性スポーツフォーラム」(主催:財団法人 日本オリンピック委員会)が開催されました。

テーマは「女性リーダーの更なる増加と前進をめざし」とされ、JSAFレディース委員会委員長であり、JOC女性スポーツ専門委員である倭千鶴子さんの司会の下、フォーラムが進行しました。

フォーラムは2部で構成され、第1部では宮嶋泰子さん(テレビ朝日編成局編成部兼アナウンス部局次長待遇)の「組織の中の女性」と題する基調講演が行われました。

第2部では「スポーツ文化発展に関する女性リーダー」というテーマの下、森岡裕策さん(文部科学省スポーツ・青少年局体育官)、小谷美可子さん(JOC女性スポーツ専門委員)、田辺陽子さん(JOC女性スポーツ専門委員)、知念令子さん(JOC強化スタッフ、ウェイトリフティング)らが参加しパネルディスカッションが行われ、コーディネター佐藤正伸さん(国際武道大学体育学部国際スポーツ文化学科准教授)の進行で活発な意見がかわされました。

会場にはおよそ100人近くの参加者が集まり、その中にはJSAFのメンバーの顔も見られ、講演やディスカッションの内容に熱心に耳を傾けていました。

JOC   http://www.joc.or.jp/

司会役の倭千鶴子JOC女性スポーツ専門委員、JSAFレディース委員会委員長

会場には100人近い参加者が見られた

9月25日、 NHK BS2 の番組「日めくりタイムトラベル 昭和37年!」 山崎達光JSAF会長が出演

2010年9月24日 金曜日

 

JSAFの山崎達光会長がテレビに出演されます。

番組は「日めくりタイムとラベル 昭和37年!」
テーマは昭和37年のできごとのひとつ堀江謙一氏の単独太平洋横断です。

収録は7月2日に行われました。場所は神奈川県横須賀市西浦賀のシティーマリーナヴェラシスに係留してある会長のヨット<サンバードフォーエバー>のコクピット。インタービューアーは女優の高木美保さんです。

ご覧ください。

放送局:NHK
チャンネル:NHK衛星第2放送(BS2)
番組名:日めくりタイムとラベル 昭和37年!
放送日時:9月25日(土)午後8時~11時(3時間)

他のテーマもあって堀江さんの話がどの時間帯になるかは未定です。

アメリカズカップ 新旧2つの動き

2010年9月15日 水曜日

今年3月に行われたアメリカズカップではBMWオラクル・レーシンングがカップを獲得した。photo by Kazu Nishimura

 

次のアメリカズカップの新しい動きが発表されました。

9月13日バレンシアで行われた記者会見の内容によると、大きく変わるであろう点は下記の通り。

・ウイングセールを持つカタマラン艇AC72を採用
・新しいワールドシリーズを2011年からスタート
・Yuouth America’s Cupを2012年に開催
・短くて見どころの多いレースフォ-マット
・新しい船と適切な風の吹くレース海面によってレースの遅延を減らす
・効果的なコスト削減

この他、映像やインターネットコンテンツ、ウェブサイトに関することを含めていくつかの変更点があり、AC45と呼ばれるAC72のスケールダウンモデルを使ってワールドシリーズを競うこと、クルーの人数が11人になることなども発表されています。さらに、レース開催地などの最終の情報は年末までに発表される予定。

発表を行ったラッセル・クーツ(BMWオラクル・レーシンングCEO)は「新しい艇とレースフォーマットによりアメリカズカップはセーリングスポーツの頂点に返り咲くだろう」とコメントしています。

 

一方、この新しい動きをよそに、懐かしきアメリカズカップの面々と往年の名艇である国際12M級が米国ロードアイランド州ニューポートに結集します

「the 2010 America’s Cup 12 Metre Era Reunion presented by Rolex」と銘打たれたイベントが9月16日~19日、ニューヨークヨットクラブの主催で開催されるのです。

国際12M級は1958年から1987年の間、アメリカズカップに採用された艇種。もっとも長くアメリカズカップで使われていた艇種です。それらを駆ってアメリカズカップの挑戦艇選抜レースや防衛艇選抜レース、そしてアメリカズカップ本戦を戦った人や船が、期間中に行われる12M級北米選手権に参加します。昔のアメリカズカップ関係者の大いなる同窓会というところでしょうか。

テッド・ターナー、ゲイリー・ジョブソン、デニス・コナー、ペレ・ペターソン、テッド・フッド、シド・フィッシャーなどアメリカズカップの歴史を彩った多くの人々の名前が参加者の中に掲げらていますが、冒頭の新しいアメリカズカップの影はまったく見当たりません。

時を同じくして動きのあった新旧2つのアメリカズカップ。セーリングスポーツの頂点として語り継がれるこのレースはいつの時代にも多くの話題を提供してくれます。

なお、冒頭で紹介した次回のアメリカズカップの新しいレースフォーマットに関しては、近日中に本ブログで詳しい解説を掲載する予定です。

第34回アメリカズカップ公式サイト  http://www.americascup.com/  

ニューヨークヨットクラブ・イベントサイト  http://nyyc.org/AC12Mreunions/

2009年の12M級世界選手権を走るアメリカンイーグ。G.ジョブソンやT.ターナーが乗り込んだ。photo by www.Amory Ross.com

 

 

 

 

和歌山NTC艇庫に JOCマークを設置

2010年9月10日 金曜日

和歌山NTのJOC第1エンブレム

 

文部科学省指定のナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点・和歌山ナショナルトレーニングセンター(和歌山NTC)の大型艇庫正面壁面にこのほど、JOCのマーク(第1エンブレム)が設置されました。

和歌山NTCは、国内唯一のセーリング競技に特化したナショナルトレーニングセンターとして、NPO法人和歌山セーリングクラブ(鈴木國央代表)が管理運営しています。

今回のマーク設置は、施設のシンボルとして、またトレーニングに励むセーラーのモチベーションアップのために、和歌山県、和歌山NTC、およびJSAFオリンピック特別委員会がそれを念願していたもので、当初はマークの運用管理に厳しいJOCの承認が得られず難航しましたが、三者による粘り強い交渉に理解が示され、待望の実現に至ったものです。

マークはアジア地域でも最大級といわれる巨大艇庫の正面中央部にあしらわれ、遠目からも五輪マークを視認することができ、施設の存在感を増しています。

これを契機にこれまで国際大会をはじめとする数々の大会運営、ユースジュニアの育成強化プログラム等にめざましい実績を重ねている和歌山NTCのさらなる発展が期待されます。(JSAFオリンピック特別委員会、写真/中村和哉・和歌山NTC)

NPO法人和歌山セーリングクラブ http://www.wakayama-sailing.org/

和歌山NTCの艇庫正面

和歌山NTCの全景

日本初の本格的な試み
「セーリングヨットと帆走性能」シンポジウムが開催

2010年9月4日 土曜日

シンポジウムの1シーン

「セーリングヨットと帆走性能」シンポジウム(セーリングヨット研究会主催)が、8月28日(土)、東京大学山上会館において開催されました。

我が国で初めてのセーリングヨットに関する本格的なシンポジウムであり、全国から100名以上の参加者を迎えて熱心に講演会が行われました。

内容は、ヨットのための風洞試験、水槽試験、CFDと数値計算などの基本技術から、帆走性能の推定法や操縦運動シミュレーション、ニッポンチャレンジの取り組みといった帆走性能の向上に向けた応用技術、さらに大型帆船や水中翼ヨットなどの具体的な船の帆走性能や、ヨットの転覆と安全性など、セーリングヨットに関する広範囲な話題が取り上げられました。

さらに今注目を浴びている、大型船舶のCO2削減に向けた帆主機従のコンセプトの貨物帆船「ウインドチャレンジャー」プロジェクトについても詳しい紹介がありました。

また、12点のポスターと2点の展示作品が出展され、これらの説明を行うポスターセッションも行われるなど、盛り沢山な内容で終日活発な討論が交わされました。

講師陣は、それぞれのテーマについて我が国でもっとも適切と考えられる方々であり、テキストも「日本のヨット研究の普及と今後の発展を何とかしたい」という熱い思いで執筆された、本シンポジウムオリジナルのものです。

これからヨット研究を始めようとする人や、セーリングに理論的なアプローチをしたいと考えている人、そして船舶の動力源として風力の利用を考えている人達の絶好の教科書・参考書になるものと考えています。

本シンポジウムに参加頂いた方々や、ご支援いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

なおテキストは残部がありますので、購入をご希望の方は下記のセーリングヨット研究会ホームページの「シンポジウム」欄からお申し込み下さい。(増山 豊/セーリングヨット研究会座長)

セーリングヨット研究会 http://syra.aero.kyushu-u.ac.jp/index.html

ポスターセッション。右から2人目が増山豊座長

講演の様子