地震お見舞い申し上げます。
3月12日のJSAF委員長全国代表者連絡会議は中止いたします。
皆様方のご無事をお祈りいたします。
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地震お見舞い申し上げます。
3月12日のJSAF委員長全国代表者連絡会議は中止いたします。
皆様方のご無事をお祈りいたします。
今回はウール(羊毛)の話です。
セーラー御用達のアイテムに「ワッチキャップ」があります。「ワッチキャップ」とはウールで編まれたニット帽のことで、街中でもよく見かけます。
元は海軍士官が船上で「見張り」をする時に被っていた帽子なので「ワッチ」ではなく「ウォッチ」と発音するのが正しいと思います。
このワッチキャップだけでなく、セーター、コートなどウールを原材料とする衣服は航海の必需品として、長く愛用されてきました。ウールは保温性に優れているのはもちろんですが、他にも長い航海に役立つ長所を持っています。
ウールの最大の特徴は高い吸水性で、多量の湿気を吸収して貯めておけます。また、ウールには 水分を吸着すると発熱し温度が上がる「湿潤熱(しつじゅんねつ)」と呼ばれる特性があります。
我々が湿ったセーターを着ていても、冷たさを感じにくいのはこの発熱効果によるもので、動物の体毛が進化した結果です。
保水性が高いので乾きにくい反面、蒸発による体熱を奪うことなく、長い時間に渡って発熱効果を保ちます。湿気で発熱するウールは 低温で多湿な船内で、身体を守る重要な作業服だったと思われます。
ちなみに、最近の発熱するアンダーウエアーはウールの発熱機能を人工的に再現した商品と言えるでしょう。
次に、ウールには動物油脂による高い撥水力があり、汚れや菌を防御し、船内の細菌感染を防ぐ役割を果たしていました。
また、熱に強く、引火しても燃え広がらないことも特徴ですから、揺れる船内で火を扱う時には防炎材としても活用されました。このようにウールが持つ天然の力には 保温性以外にも多くの長所があります。
ウールコートやセーターを着ていると、少しだけ心が穏やかになる気がします。
私にとって、天然繊維は物理的な効果だけでなく精神的な効果もあるようで、それはヨットに乗っている時の感情にも似ています。地球環境が叫ばれる中、天然繊維の力を見直すことで、衣服からも環境問題を考えて行ければ思います。
(天然繊維 ⇒人工的に作られた繊維以外の総称。植物や動物などを原材料とする繊維)
釣り人の服部善郎さんの日本人として2人目となる「IGFA(国際ゲームフィッシュ協会)釣りの殿堂」入りが決定し、これを称えてMJCマリ賞大賞が授与された。表彰式は3月5日、「ジャパンインターナショナルボートショー2011」で行われた。
「IGFAの釣り殿堂」には「釣魚大全」の著者として知られるアイザック・ウォルトン、アーネスト・ヘミングウェイなどが入っている。JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)は、服部名人の釣り界に対する貢献は世界レベルなこととしてIGFAにて推薦しており、それがこのほど認められた。
服部さんは1928年生まれ。早稲田大学在学中に釣りで全国を行脚し、各地に伝わる多彩な釣り技を取得。読売ニュース映画ディレクターを経て、日本初の本格的TV釣り番組「日本の釣り」を演出し、自ら出演。日本はもとより世界各地を釣り歩き、23年間にわたり日本の茶の間に世界の釣りを紹介してきた。JGFA名誉会員。
このほか、今年のマリン賞では下記の方々が表彰された。
女子ラフティングチーム「リバーフェイス」(スポーツ・アドベンチャー部門)
オランダのズーテルメールで開かれたラフティングの世界大会(7月12~17日)に日本のチームが男女アベック優勝を成し遂げた。世界大会での優勝は男女とも史上初。男子はプロチームとして活動しているが女子の「リバーフェイス」は純正アマチュアチーム。主催者である国際ラフティング連盟(IRF)は2028年夏のオリンピックでの正式種目化を目指している。
「ウォーターセーフティーニッポン」(安全・環境部門)
「水の事故ゼロ運動」を推進する団体。ウォーターセーフティーニッポンが掲げる行動指針には「自然体験を推進し日本の水の事故をゼロにする」「教育・体験・啓発による事故防止と意識改革の推進」とあり、具体的な行動としては「海遊び、川遊び、ヨット・カヌー、自然観察など、子どもたちへの自然体験の推進」「ライフジャケット着用、浮き身、モノを使った救助方法など水の安全教育の推進」「自然体験、水の安全教育に関わる、器財・教材の提供および指導者の派遣」などをあげている。
「東京湾に打瀬船を復活させる協議会」(奨励賞)
豊かで美しい東京湾を目指すなかで、そのシンボルとしての打瀬船の復活させる活動を行い、森林の保全、藻場の再生、舟大工の技術継承さらに環境・海洋教育を通じ、豊かな海、美しい東京湾を目指して活動する。多くの子どもたちや市民を対象にし、打瀬漁体験を通して水産自給率の問題や課題に対処するための環境・海洋教育に役立てたいとしている。
MJCマリン賞
マリンレジャーの発展に貢献している個人および団体の活動をたたえ、今後の活動を応援することを目的に、MJCが2000年に創設した賞。競技スポーツにとどまらず、海に関するユニークな活動、学術的研究、安全普及、環境保護、ボランティアなど、広範な「海洋文化の普及」活動に携わってきた人々の顕彰を行い、海洋スポーツ・レジャーへの関心を高め、日本の海のあり方を考えていくきっかけになることがこの賞の狙い。過去にはJSAF所属のセーリングチームが受賞している。
マリンジャーナリスト会議(MJC)
マリンスポーツ専門誌の編集長など、マリンスポーツ、レジャーの現場で活動するマリンジャーナリストと、マリンに関心を持つジャーナリズム関係者・有志の集り。7月の祝日『海の日』にボート、ヨット、パーソナルウォータークラフト等のオーナーに無料体験試乗会の開催を呼びかける<海と遊ぼう720>キャンペーンを始め、様々な活動を通してマリンレジャーの健全な発展と安全普及をめざしている。
JSAFは、「アースマラソン」を完遂した間寛平さんにJSAF功労賞を贈呈しました。
JSAF功労賞はセーリングスポーツの認知度を向上させ、普及に寄与した人や組織を対象に表彰するもの。間寛平さんの「アースマラソン」は、ヨットとマラソンを通じて「挑戦する」姿の素晴らしさを多くの日本人に知らせたもので、これを称えての表彰です。
なお、表彰状の贈呈式は3月3日、「ジャパンインターナショナルボートショー2011」(神奈川県横浜市・パシフィコ横浜)会場内の特設ステージで行われました。
表彰状贈呈の際、山崎達光JSAF会長は「アースマラソン完遂直後の寛平さんの表情は、男が志を成し遂げた後の力にあふれており感動しました。セーリングゲームを統括する競技団体としては、今回の表彰は、競技とは無縁の、勝ち負けを超えた功績に対して表彰させていただく異例のケースです。しかし、異例とはいえ理事会において全会一致で表彰の決定がなされました。それだけに、病を克服して海路と陸路で世界一周を果たされた寛平さんの行動が、多くの人々に感動を与えたのだと思います。挑戦の手段の一つがヨットであったことが、私たちセーラーの心に大きく響きました。セーリングの可能性を広く日本の人たちに示していただいことに深く感謝したいと思います」と間さんを称えました。
J-SAILING87号が完成し、JSAFメンバーに発送いたしました。
そろそろお手元に届く頃です。
本号の表紙は、昨夏、東京湾で開催された第2回スバルザカップから切りとった1シーンです。
帆走するヨットは山崎達光JSAF会長の〈サンバードフォーエバー〉です。
巻頭記事は、ロンドンオリンピックを目指す2011年度ナショナルチーム選考レースの模様です。
6艇種、8種目、28人のナショナルチームの陣容が決まりました。ロンドン五輪まで残すところ1年半余り。選手たちは最後の追い込みに入ります。
その他、JSAF海の絵画コンテスト2010の受賞作を掲載しました。グランプリは小学校2年の絵「夕焼けの海」です。また、500点以上の応募全作品も掲載しています。1点1点は小さくしか載っていませんが、みんな力作です。是非ご覧ください。
その他、3年目を迎えようとしているジュニアセーリング・シーマンシップアカデミーの最新事情、20回を迎える日韓親善レースの告知、種子島東京レースの概要なども掲載しています。
また、好評をいただいている水域紹介シリーズは、長崎県セーリング連盟理事長の古賀誠次さんにご協力をいただき、長崎県のセーリングスポットを紹介していただいています。
J-SAILINGは年に6回、JSAFメンバーに直接届きます。お届け先はメンバー登録時に記載された住所になりますので、住所の変更などがあった場合は所属の各団体へご連絡ください。手続きの詳細は各加盟団体へお問い合わせください。
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