‘クルーザー’ カテゴリーのアーカイブ

ハンガリーからメールが届きました

2010年4月12日 月曜日

MB SAILING協会という組織からの「ヨットレース体験キャンペーン」の広告です。クルーとしてヨーロッパのレースに有料で参加しませんかという内容で、キャンペーン参加費用は「最低入札価格10万円」の入札方式で決定するという風変わりなもの。

案内によると、日本・ハンガリー間の航空券は自己負担で、ブタペスト空港に着いてからの交通費、食事、宿泊、レース参加費用、トレーニング費用などは入札価格に含まれるとしています。

珍しい内容なので紹介する次第ですが、しかし、JSAFとの関連はまったくない組織で、しかも初めてコンタクトしてきたところです。そこで、どんな組織なのかと在日ハンガリー大使館に問い合わせたのですが、大使館でも詳細はわからないとのこと。というわけで、興味をお持ちの方はくれぐれも自己責任において対応していただけますようお願いいたします。
なお、下記の文章は送られてきたメール内容をそのままコピーしたものです。

セーリングと国際交流にご興味のある方へ

MB SAILING セーリング協会は、日本の方を対象に、ヨットレース体験入札キャンペーンを宣言します。
一番速いレーシングヨットの一つの「嵐丸」のクルーメンバーとして、ヨーロッパの著名なヨットレースに参加していただきます!
ヨーロッパで初めての大チャンス!!!
先端技術を活用して作られたLIBERA  Aクラスの帆船に乗って、ヨーロッパの湖用レーシング帆船の一大競技を体験していただきます!!!
詳細については、以下のリンクをクリックして下さい。
http://www.mbsailing.hu/index.php/ja/utanpotlas

キャンペーンの広告の表紙です

「Q-ton World 1978 記念カップ」が完成

2010年4月6日 火曜日

カップの門出にふさわしい強風の洗礼を受けたお披露目式

 

「Q-ton World 1978」と言ってもわかる人は少ないでしょう。

「Q-ton」とは「クォータートン」のこと。それでは「クォータートン」っていうのは何? となりますが、これは外洋ヨットのクラスのひとつ。IOR(インターナショナル・オフショア・ルール)という外洋レース艇を規定するルールがあり、そのIORで定められたクラスのひとつが「Q-ton」で、これに属するヨットの全長はおよそ24~26フィート。ほかにも「1/2ton」(ハーフトン)、「3/4ton」(スリークォータートン)、「1ton」(ワントン)というクラスもあり、JSAFの特別加盟団体である日本ミニトン協会は「クォータートン」の下のサイズの「ミニトン」ということなのです。

前置きが長くなりましたが、その「Q-ton」の世界選手権が1978年に日本で開催されました。「すばらしい大会を開催しよう」、「地元大会で優勝しよう」、「俺の船が一番速いと証明しよう」とばかりに日本のヨット界は燃えに燃え、老いも若きも外洋セーラーたちはこのレースに命をかけんばかりに熱中したのでした。

今回、当時の勇者たちの熱い気持と誇りを後世に長く伝えるとともに、「外洋レースの活性化を図っていこう」との趣旨で、当時のレース実行委員会有志によって記念カップが制作され、そのお披露目が4月2日、神奈川県葉山町で行われました。

お披露目に際し、カップの趣旨とその運用に関する下記の一文が戸叶幹男さんから寄せられました。(Web J-SAILING編集部)

 

外洋レースの勇者に贈る

 

「Q-ton World 1978」は外洋ヨットの世界選手権として国内で開催された唯一の大会であり、30ノットの吹き荒れる相模湾と伊豆諸島を舞台に多くの伝説を残す大会だった。その「Q-ton World 1978」の存在をひとつのカップに残すことになった。

今では語り草となった昼夜徹しての240マイルの激走は、新たな針路を外洋ヨットの復活を目指すことへの出帆となった。外洋ヨットの発展は当時運営委員長を務めた故石原裕次郎さんの遺志であり、関係者の思いでもあった。

去る4月2日、葉山町森戸神社で裕次郎さんの石碑に完成の報告をした後、祝詞奏上を受け、滞りなく入魂式は終了した。当日はあいにくの強風で大荒れとなったが、まさにカップの門出にふさわしい記憶に残るお披露目式となった。

一昨年、葉山新港での同大会30周年記念「祭」が開催されたが、その時の実行委員長であった山崎達光氏、副委員長の松田菊雄氏他らの有志によって、その折の余剰金の活用を形あるものとして、大相撲の優勝カップに負けずとも劣らない大きさの「Q-ton Cup1978記念カップ」を制作した。高さ1mと25cm四方の台座には予選から本戦までの参加各艇の名前が刻印されている。サブタイトルとして”The prize for Brave Sailor of the year.”の文字が刻まれ、果敢に外洋レースに挑み、優秀な成績を収めた選手あるいは艇(チーム)にこのカップは贈呈(持ち回り)されることになる。

Q-ton Cup1978贈呈委員会の定める規定のもと、今年度よりカップの贈呈が始まる。(戸叶幹男/記念カップ製作実行委員会)

 

カップには石原裕次郎大会運営委員長の言葉が刻まれる

第14回セーリングアジア選手権。
日本ナショナルチーム、2種目に優勝! 

2010年3月29日 月曜日

日本ナショナルチーム全員集合。お疲れさまでした

中国・広州の汕尾(シャンウェイ)で23日から開催されていた第14回セーリング アジア選手権は29日最終日を迎え、JSAFナショナルチームの470級男子 石川裕也・柳川祥一組 (関東自動車工業)とマッチレースクラスの中村匠・伊藝徳雄・笹木哲也・佐藤大介組(チーム・アルバトロス)がそれぞれ優勝し、金メダルを獲得しました。

今回は14種目が実施されましたが、日本からは下記の9種目に14名の選手が参加しました。(氏名のあとは最終成績)

470男子 8カ国 参加10艇(石川裕也・柳川祥一組)―― 優勝
・470女子 5カ国 参加8艇(村濱沙耶・板倉広佳組)―― 4位
・RSX男子 7カ国 参加12艇(富澤慎)―― 2位
・RSX女子 5カ国 参加6艇 (小菅寧子)―― 3位
・レーザー男子 7カ国 参加11艇(ホール・イアン)―― 5位
・レーザーラジアルオープン 11カ国 参加19艇(永井久規)―― 7位
・OP男子 9カ国 参加16艇 (高竹義樹)―― 9位
・OP女子 7カ国 参加14艇(田中美紗樹)―― 10位
・マッチレース 7カ国 参加7艇(中村匠、伊藝徳雄、笹木哲也、佐藤大介)―― 優勝

470級男子優勝の石川・柳川組は全12レースを4-1-2-1-5-2-4-6-2-6-3-6の順位で戦いました。
マッチレースクラスのチーム・アルバトロスは予選から決勝までの全12レースを負けなしで勝ち進むなど圧倒的な強さを見せました。(JSAFオリンピック特別委員会)                   

大会公式サイト http://www.asafweb.com/news/asianchampionship_index.html
JSAFオリンピック特別委員会 http://jsaf-osc.jp/ 

やった!金メダルだ!日本はマッチレース圧勝でした

470級 石川・柳川組の晴れやかな笑顔

ヨットが登場する映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」

2010年3月25日 木曜日

ヨットの写真が大きくポスターに描かれた映画は珍しいので、思わず見に行ってしまいました。
「ウディ・アレンの夢と犯罪」です。

以前からこの監督の作品は好きで、前々作「マッチポイント」、前作「タロットカード殺人事件」も見ており、その2作が結構面白かったので今回も楽しみにしていました。ちなみにこの3本の作品は「ロンドン3部作」と称されているように舞台はイギリス。しかし、ヨットの走るシーンがどこの海かはわかりませんでした。

とはいえ、冒頭からちょっと古びたマリーナが登場し、そこには主人公の兄弟2人が欲しがっている古い木製の25フィートほどのスループが舫ってあるというシーンなので、フムフムと思いながら映画に見入ってしまいます。この船、結局、兄弟は6千ポンドで購入するのですが、6千ポンドって80万円ちょいだぞ、安っ! なんて考えながら見ているわけです。

ミステリー調の映画なので「お楽しみはこれからだ」というわけでもないですが、ストーリーには触れません。しかし、映画のポイント、ポイントにこのヨット<カサンドラズ・ドリーム>が登場し、映像にメリハリをつけています。

主役の一人ユアン・マクレガーは「スター・ウォーズ エピソード1~3」「天使と悪魔」に出ていたのでおなじみでしょう。もう一人の主役のコリン・ファレルは「マイアミ・バイス」や「ニュー・ワールド」の主役を務めた役者。いわばイケ面二人が登場し普通の兄弟を演じるわけですが、このキャスティングが興味深くもあります。

「人生の愛と夢、そして罪と罰をめぐる極上の人間ドラマ」と映画の惹句にはありますが、「ありふれた夢は高くつく」というポスターに書かれた一文に妙に納得する内容です。東京・恵比寿ガーデンシネマ他、全国順次公開中。

公式ホームページ http://yume-hanzai-movie.com/

まだ、エントリーできます!
沖縄-東海ヨットレース2010ホームページのご紹介

2010年3月13日 土曜日

今年、久々に開催される沖縄をスタートする長距離外洋レース「沖縄-東海ヨットレース2010」のホームページが開設されています。

JSAF外洋東海ホームページの右下にあるLinksの「沖縄-東海ヨットレース 2010」から入るか、下記のURLでアクセスしてください。JSAFホームページのサイドバーからも入ることができます。http://okinawa.toscrace.jp/

沖縄の宜野湾港マリーナ沖から蒲郡のラグナマリーナ沖へのおよそ720マイルの本レースには、現在、12艇のエントリーがあり、エントリー艇の紹介ページも用意されています。レイトエントリーの締め切りは3月31日。まだ間に合います。
ぜひ、ホームページをご覧ください。

レース概要
日程:2010年4月29日(木)11:55 スタート予告信号
5月05日(水)16:00 フィニッシュラインの維持
5月09日(日)12:00 タイムリミット
コース:沖縄・宜野湾沖→三河湾・ラグナマリーナ沖
部 門:IRC部門(ノーマル以上)、ダブルハンド部門(IRCノーマル以上・ショートハンド)