‘クルーザー’ カテゴリーのアーカイブ

沖縄・東海レース2010 終了

2010年5月7日 金曜日

5月6日 13時30分に<MIROKU 2>がフィニッシュして、沖縄-東海ヨットレースは終了しました。

成績は下記のとおりです。(成績・艇名・タイプ・所属・オーナー名の順)

1位 <GUST>(Cockson12m)     東海 青山耕三
2位 <朝鳥>(Ian Marray 43)        東海 田村愼一
3位 <トレッキー>(MUIR-40)          三崎 新田肇
4位 <貴帆/Team Aomori>(X-37)津軽海峡 北田浩
5位 <HINATA-MARU>(J/V-40) 内海 武久政嗣
6位 <ESPRiT>(SWAN-56)                 三崎 河本二郎
7位 <COCORIN interland>(Elliott-16m Schooner) 湘南 松永格
DNF <サシバ5世>(FIRST45F5)     沖縄 東江正喜
DNF <Mondaynight>(Sprint-51)  東海 岡田清春
DNF  <MIROKU2>(YOKOYAMA12m)   東関東 伊藤猛
DNF  <PETITE>(VITE31)                  西内海 松本龍三郎
DNC  <Bengal7>(Ohashi46)            東海 邨瀬愛彦

なお、表彰式は5月22日14時に蒲郡市民会館において行われる予定です。
選手のみなさま、運営スタッフのみなさま、ご苦労様でした。

沖縄・東海レース2010 http://okinawa.toscrace.jp/

沖縄・東海レース2010
ファーストホーマーGUSTの平野恭行艇長にインタビュー

2010年5月6日 木曜日

GUSTのメンバー。右端が平野恭行艇長(photo by Noriyuki Suzuki)

沖縄・東海レース2010にファーストホームした<GUST>の艇長 平野恭行さんに、フィニッシュの翌日(5月5日)、電話でインタビューしました。

スタート前のゲームプランは、「まず、安全第一。そして、大型艇にどのように対抗するかを考えて走ろう」というシンプルなものだったといいます。ただ、コースに関しては「スタート前に決めていた」とのこと。というのも、回航メンバーが奄美諸島のあたりを通過したときに逆潮を確認したため、スタートしてからは東寄りのコースを引こうと決めていたということです。

これが「たまたま功を奏した」というわけで、西側をとった艇団を置き去りにし、奄美大島あたりからトップを走り始めはじめました。クルーの中から笑みが出るようになったのは九州の南部に達した辺り、後続艇を40マイルほど離した頃から。その後、蒲郡と後続艇団の間にいる限りは安心と考えて、無理をせず、博打は打たず、たとえ1、2ノット艇速が遅くとも、あせらずに走っていこうという方針を立てました。

同艇のレース・メンバーは3月頃に決定しました。まず、スキッパーとして高木裕さんが決まり、次に豊田哲郎さんが通信担当として、そして<パラフレニアン>に乗る大東信幸、小菅広司の両氏が決まり、最後に原健さんが決定。そして艇長の平野恭行さんという陣容です。「でも、みんなでいっしょ乗ったのはこのレースが初めて」とのこと。また、オーナーの青山耕三さんも乗艇の予定でしたが、スタート当日、都合のため急遽、乗艇できなくなりました。

今回、日本のヨットレースで初めて採用されたOCトラッカーをスマートフォンでチェックしつつ、全体を把握しながらレースができたのでとてもやりやすかったと平野艇長。「長距離ヨットレースを面白くしてくれる素晴らしいツールですね」

レース中、常に朝凪、夕凪につかまり、熊野灘沖で4時間ほど風速2、3ノットの時があったときも、「それほどイライラしなかった。食料はたっぷりと積んでいましたから(笑)」といいます。一方、四国沖で17~18ノット吹いたときが最高風速で、大型艇の動向が気になったということでした。

「無事にフィニッシュできたことが最高にうれしい。安全第一を考え、整備に時間と費用をかけていただいたオーナーに感謝したい」と平野艇長。フィニッシュ時、青山オーナーが迎えに来て、「(ファーストホームするなんて)とんだことをしてくれたな。これでやめるにやめられんことになった、次もやらんといかんな」と言われたのが印象的だったとのことでした。

沖縄・東海レース2010 http://okinawa.toscrace.jp/

沖縄・東海レース スタート!

2010年4月29日 木曜日

安航を祈る応援艇(photo by Noriyuki Suzuki)

4月29日12時、沖縄・東海レース2010が宜野湾港マリーナ沖をスタートしました。

スタート時は北東の7m/sの風。参加11艇が本部船寄りを狙ってスタートし、その後、高いうねりのある中を、北上していきました。

予想ではこの後、風が落ち、高気圧がゆっくりと東進するため、レース海域は風が弱まる見込みとなります。

参加艇中の最小艇は<PETITE>の9.3m(31ft)、最大艇は<COCORIN interland>の16m。JSAF津軽海峡の<貴帆>が最北からの参加となり、地元からは<サシバ5世>が参加しています。

参加艇の航跡はOC Trackerで確認することができます。沖縄・東海ヨットレースのHP(http://okinawa.toscrace.jp/)の「新着情報」の「レース艇の航跡表示」に入り、「OC Tracker」のバナーをクリックしてください。レース各艇の航跡が航空写真の中にプロットされています。

沖縄・東海レース2010 スタート直前(photo by Noriyuki Suzuki)

沖縄・東海レース2010 スタート直後、各艇、フィニッシュの蒲郡を目指す(photo by Noriyuki Suzuki)

OC Trackerが動き始めました
沖縄・東海レース2010

2010年4月28日 水曜日
 

OC Trackerの説明を行うレース委員会

沖縄・東海レースでは艇の位置情報を自動で定期的に通知する装置「OC Tracker」の搭載を帆走指示書で義務づけています。

28日の午後、レース委員会からレース艇にこの装置が貸与され、各艇がセッティング、位置情報のデータの転送が始まりました。

レース中、衛星経由で地上に送られるレース艇の位置情報はインターネット上で公開され、留守家族や一般にもレースの模様がほぼリアルタイムで知ることができます。レース委員会がレース艇の動向を把握する補助にもなります。この情報にレース艇からアクセスすることや、第3者経由でこの情報を得ることも認められています。

この装置は直径10cm、高さ30cm、重さ1.2kgの円筒状のもの。単体で作動し、外部からの電源供給やレース中の操作は不要で、パルピットに固定しておくだけです。

http://okinawa.toscrace.jp/から「新着情報」へ入り、「レース艇の航跡表示」をクリックし、「OC Tracker」のバナーをクリックしてください。宜野湾マリーナにもやってあるレース各艇が航空写真の中にプロットされており、レースがスタートすれば航跡が表示されるようになります。

また、28日の午後は安全講習会のつづきで救命方法の講習、艇長会議、前夜祭などが行われました。

 

28日午後の安全講習会ではAEDの使い方や心肺蘇生法のレクチャーが行われた

前夜祭では参加全チームが集合して記念撮影が行われた

インビテーショナルカップ2011の招待状が到着
JSAFは公募でチーム選出の予定

2010年4月24日 土曜日

NYYCインビテーショナルカップ2009の1シーン(Photo by Dan Nerney/NYYC)

昨年、米国ニューヨークヨットクラブ(NYYC)の主催で第1回が開催されたインビテーショナルカップが2011年も行われます。

このレースは世界の有力ヨットクラブが競う国際レース。昨年のレースの様子はJ-SAILING79号に植松眞JSAF副会長のレポートで紹介しましたが、JSAFが3位に入っています。14カ国から19チームが参戦し、スワン42を駆って4日間に11レースを行う内容でした。

さて、2011年の第2回開催に気合を入れるNYYCですが、今年9月に早々と国内予選を行うと発表しました。26の国内ヨットクラブに3つの国内代表枠を競わせる意向のようです。

一方、昨年のレースで6位までに入ったチームには2011年レースの参加資格が与えられるとなっていましたが、1月下旬、JSAFに正式な招待状が届きました。これを受けてJSAFは公募で遠征チームを選出する方針を立てています。

公募の概要はJ-SAILING82号に掲載しています。

なお、インビテーショナルカップのほかに、今年9月に行われる中日韓の日照レース(中国・日照)、同じく11月開催予定のチャイナカップ(中国・深セン)、青島メイヤーズカップ(中国・青島)などの外洋艇の国際レースの招待状、参加要請状がJSAFへ続々と届いています。

これらについても、JSAFホームページに詳細情報を掲載する予定ですが、こちらも参加希望チームを公募する予定です。

インビテーショナルカップ www.nyyc.org

昨年、JSAFチームは3位に入った(Photo by Dan Nerney/NYYC)

昨年のレースに参加したJSAFチームの面々(Photo by Dan Nerney/NYYC)