‘ディンギ’ カテゴリーのアーカイブ

強化合宿から選手権に成長。
「2010年光ウィーク高校ヨット選手権」始まる

2010年3月27日 土曜日

FJ級49艇 シーホッパー級SR18艇が参加

3月26日から29日までの4日間、「2010年光ウィーク高校ヨット選手権」が山口県光市のスポーツ交流村で始まりました。


この「光ウィーク高校ヨット選手権」は、20年近く前に中国地方を中心とした高校セーラーのシーズン開幕前の強化合宿としてスタートし、現在では九州から、北陸までの選手が集まるまでの大きな選手権に成長しました。今年のFJ級は2010 FJヨーロッパ選手権代表選手の選考を兼ねています。

今年は中国地方から岡山県、鳥取県、広島県、山口県、遠方より香川県ヨット連盟、愛知県の碧南セーリングクラブ、兵庫県のKGセーリング等の名門チームのエントリーがあります。エントリー艇数はFJ級49艇 シーホッパー級SR18艇です。

レース運営には山口県内高校のヨット部顧問をはじめ、全国で活躍した山口県内の高校OB、OGや、次代を担うジュニアヨットクラブの保護者が当たっています。

26日(1日目)午前中のレースはWNW 8-10m/sと高校生には少し厳しい風の中でスタートしました。途中より風速が増しブローで12m/sを超える状態となり、沈艇が多く発生したため、午前中はノーレースとなりました。

午後、いったん陸上待機した後に出艇し、NNW 10m/sの午前同様厳しいコンディションになりましたが、高校生たちが頑張ってレースをこなしている姿が印象的でした。午後からはFJ級は2レース、シーホッパー級SRは1レースを消化することができました。(本木 久也/山口県セーリング連盟、大島商船高専ヨット部顧問)

1日目の総合順位

FJ

1位 平松・杉浦 組(碧南セーリングクラブ)、2位 細田・本計 組(広島国泰寺高校)、3位 小泉・石田 組(光高校)

シーホッパー級SR

1位 山本 康司(大島商船高専)、2位 横山 功一郎(山陽高校)、3位 平岡 拓洋(米子工業高専)

強風下、FJ級2レース、シーホッパー級SR1レースを消化

第14回アジア選手権開幕!
広州アジア大会のプレ大会、レースは23日から。
JSAFの有力選手が多数参加!

2010年3月23日 火曜日

第14回アジア選手権(セーリング競技)が3月23日から29日の日程で、中国・広州の汕尾(シャンウェイ)で開催されます。

広州では11月にアジア大会が開催されますが、セーリング競技は広州から東に約300km離れた汕尾市(香港のほぼ東北東方向150km)で競技が行われます。今回のアジア選手権はアジア大会のプレ大会で、同じレース海面を使用する選手権大会です。

14種目が実施されますが、日本からは9種目に14名の選手が参加します。
大会の様子はJSAFオリンピックピック特別委員会のホームページに掲載されますので、ぜひ、ご覧ください。

日本代表選手:
・470男子 参加13艇 (石川裕也・柳川祥一組)
・470女子 参加8艇(村濱沙耶・板倉広佳組)
・RS:X男子 参加13艇(富澤慎)
・RS:X女子 参加6艇 (小菅寧子)
・レーザー男子 参加14艇(ホール・イアン)
・レーザーラジアルオープン 参加20艇(永井久規)
・OP男子 参加21艇 (高竹義樹)
・OP女子 参加17艇(田中美紗樹)
・マッチレース 参加9艇(中村匠、伊藝徳雄、笹木哲也、佐藤大介)
*420男子、420女子、ミストラル男子、ミストラル女子、ホビー16の5種目には日本は出場せず。

JSAFオリンピックピック特別委員会ホームページ http://jsaf-osc.jp/
大会公式ホームページ http://www.asafweb.com/event/asianchampionship.html

関東学生女子オープンヨットレース。
連日の強風でレース不成立

2010年3月22日 月曜日

第20回関東学生女子オープンヨットレース(主催/関東学生ヨット連盟、場所/神奈川県・森戸海岸沖)は20、21日の2日間とも、前線通過のため海は大荒れとなり、レースは不成立となってしまいました。

海はとっても荒れており、一時は海岸沿いを歩くのも困難なくらいでした。

21日、8時に出艇予定でしたが、10時まで待機。しかし海が落ち着く様子は一向になく、レース委員会の苦渋の判断により、残念ながらレースは中止となってしまいました。

しかし、午後からは予定されていたとおりレセプション・パーティが開催され、各大学の紹介や豪華景品が当たるビンゴ大会などが行われました。

大学紹介では、いちばんおもしろく紹介できた大学には賞品を授与するという趣向もあり、どの大学も気合十分。審査委員は関東学生ヨット連盟委員長の「もっちー」こと望月航はじめ、役員の方などによって行われました。その結果、早稲田大学が見事1位となり、2位は法政大学。どの大学も急なフリにかかわらず面白くそれぞれのクラブを紹介し、レース不成立で元気のなかった参加者を楽しませてくれました。

ビンゴ大会では豪華賞品が当たるということもあって大いに盛り上がり、しかも最後にはドラマが待っていました。賞品がだんだん少なくなってきた頃、同時に2人のビンゴが出てしまい、それがまさかの委員長「もっちー」と選手の女の子だったのです。厳選なるジャンケンの結果委員長が勝ってしまい、もちろん全員からブーイング…… しかしそこで優しさをみせてくれたのが委員長。選手の女の子にプレゼントしてくれたのです。

今回、レースは中止となってしまいましたが、この後、関東女子インカレ、関東インカレとレースは続きます。各大学ともこれらのレースに向けての練習が大切となりますが、新入生歓迎に向けてもそれぞれがんばっていく予定です。今後も、関東学生ヨット連盟の活動にご注目ください。(レポート/関東学生ヨット連盟広報担当・渡辺みづき)

関東学生ヨット連盟 http://www.geocities.jp/gakurenyacht/

関東学生女子オープンヨットレース。
本日は強風でレースは行われず。明日に期待!

2010年3月20日 土曜日

最大瞬間風速20m超を記録した森戸海岸沖のドン吹きの海

第20回関東学生女子オープンヨットレース(主催/関東学生ヨット連盟)が本日、神奈川県・森戸海岸沖でスタートしました。

このレースは女子ヨット部員の技術向上と競技の活性化を目的として20年前に始まりました。当初は女子しか参加できず、参加艇数も少なかったのですが、近年では関東学連全体の活性化を目的とするようになり、男女混合ペアの出場も可能となりました。第20回を数える今大会では、スナイプ級29艇、470級17艇と50艇近い参加を得るまでになりました。

前述のように、本レースは女子部員ペアのみならず、現役の男子部員とのペア、さらにはOG同士の出場も可能で、しかも他大学と選手と組んで参加してもよく、インカレにはない和やかな雰囲気で開催されるのが大きな特徴です。

また、本大会は関東学生ヨット連盟が主催する今年初めてのレースであり、各大学とも今年最初の腕試しとして挑む一方、レース運営側としても初の運営ということになり、女子インカレ、春インカレの運営に向けての確認として大事な大会になります。

しかも、記念すべき20回大会ということで、例年1日のみの開催のところ今年は3月20日、21日と会期を2日間とし、明日21日にはレセプション・パーティを盛大に行う予定です。というわけで、昨日は午前中から学連スタッフが全員で準備を行い、昨夜の艇長会議も無事に終えることができました。

そして迎えたレース初日の本日20日。早朝は海面も穏やかでしたが、気温がだんだん上がり、出艇予定時刻の8時頃には風速は10m以上になり、陸上本部にはAP旗が掲揚され、選手は陸上待機となりました。

その後、一時は出艇可能な風域まで風が落ち、選手たちは期待を膨らませましたが、15分も経たないうちに再び砂浜を歩くのも困難なくらい風が吹き上がり、レーススタート予告時刻には前線通過のため最大瞬間風速が20mを超えてしまいました。

結果、9時35分に全選手の期待を裏切ってA/N旗が陸上本部に掲揚されました。明日はレースができることを祈りつつ、今、選手たちは合宿所で休養しています。

明日21日のレースレポートをお待ちください!(レポート/関東学生ヨット連盟広報担当・渡辺みづき)

関東学生ヨット連盟 http://www.geocities.jp/gakurenyacht/

19日夜の艇長会議は葉山新港で行われた

出艇申告のとき、すでに風は10mまで上がっていた

今年度初のレース運営とあって、ちょっと緊張気味で準備を進めるスタッフ

同志社ウィークヨットレース。
学生OBが主催するユニークなレースです

2010年3月14日 日曜日

同志社ウィークの開会式

学生OBが主催するユニークなレース、同志社ウィークヨットレースが3月12日~14日にかけて滋賀県柳ケ崎ヨットハーバーで開催されました。琵琶湖から届いたホットなニュースをご紹介します。

同志社ウィークは、同志社大学体育会ヨット部OB、OG会=鯨会(くじらかい)が主催するオープンヨットレースです。今年で、28回目を迎え、今大会は470級、スナイプ級ともに63艇、計126艇がエントリーしました。

同志社ウィークは、28年前、オリンピック強化拠点校であった同志社大学が、西日本のセーリングレベルの向上のため企画した大会でした。ヨットレースを通じた「交流」がテーマとなっています。インカレを終えた四回生が、卒業前にレーサ―側の感覚で自主運営する珍しいイベントです。もちろん、近畿北陸の学生、OB、OGの皆さんもボランティアスタッフとして参加いただく文字どおりの手作りの大会です。

今年も470級、スナイプ級ともに各一チーム招待選手の参加をいただき、レース前夜の3月12日、講習会と懇親会を実施しました。同志社大学艇庫には220名の関係者が集まり、社会人選手と学生が食事をまじえて交流しました。

レースは、3月13、14日と行われ、不安定なコンディションでしたが、各3レースが消化できました。

3月13日のレース初日は、小雨の風待ちのあと出艇、南西の4メートルの風でスタート。途中、北東へ180度変わる琵琶湖ならではの展開となりました。2レース目は北東の風3メートルでスタート。今回は、スタート後、北にシフトし、左右で順位が分かれました。翌3月14日は、北の微風、コ-ス短縮となったものの、上位は手堅く順位をキープしました。

スナイプ級第1レース、サイドマークのトップ艇回航シーン

結果、470級は慶応大学の小谷龍太郎・小山晋平組がチャ-ター艇にもかかわらず社会人を抑えて優勝を勝ち取りました。

スナイプ級は、招待チームの白石潤一郎、上田真聖組が圧勝しました。シーズン初めで、トップグループとの差が大きく、15分のタイムアロアンスでDNFとなる艇も出ましたが、実力差を実感し、課題確認の絶好の機会となりました。

閉会式では、優勝盾とともに、協賛いただいた㈱ジブ、ハーケンジャパン㈱、プーマジャパン㈱から、副賞、参加賞が贈られました。来年も3月中旬に開催予定です。ぜひ、ご参加ください。( 水上真吾)

同志社大学体育会ヨット部http://www.duyc.com/

470級の招待選手、高橋・伊藤組

470級第2レースのトップ艇、慶応大学の河合・小川組

セール講習会の様子