‘レース情報’ カテゴリーのアーカイブ

視覚障害者ヨットの世界選手権。
2013年、日本開催を発表!

2010年3月5日 金曜日

昨年の世界選手権ではセンターボーダーのノエレックス25が使用された(photo by JBSA)

特定非営利法人 日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)は、2013年、日本で「第8回視覚障害者ヨット世界選手権」を開催することを発表しました。大会規模、レース海域、日程などの詳細は未定ですが、2013年の秋ごろ、相模湾での開催を予定しているとのことです。

3月5日、ボートショー会場の特設ステージで行われた発表会では、JBSAの安達文洋理事長、飯島賢司副理事長、瀬川紀之事務局長が日本開催に至った経緯、大会イメージ、ブラインドセーリングの特徴などを映像をまじえて説明しました。

ブラインドセーリングの世界選手権は2人のブラインド(視覚障害者)セーラーがヘルムパーソンとメインシートトリマーを担当し、ジブシートトリマーとスキッパー(口頭で情報を伝えるのが役目)をサイテッド(晴眼者)セーラーが担当します。

レースでは7m前後の同一デザイン艇を使用しますが、艇種は主催国の状況に合わせて異なります。昨年、ニュージーランドで行われた第7回大会には10カ国19チームが参加し、全15レースで競われ、日本は国別対抗で3位に入りました。

ブラインドセーリングの魅力は視覚障害者と健常者がチームを組んで、ボートのベストパフォーマンスを引き出すところ。安達さんはその魅力を「風は誰にも見えません。だから、健常者にとっても視覚障害者にとってもセーリングはとてもすばらしいスポーツ。いち早くいい風をつかんだときは爽快です」と語ってくれました。

JBSAでは世界選手権の協力者を募集しています。詳細は日本視覚障害者セーリング協会のホームページ http://www.jbsa.jpをご覧ください。

参考:昨年、ニュージーランドで行われた世界選手権の様子はJ-SAILING77号でレポートしています。

昨年の日本選手団は総勢20名となった(photo by JBSA)

ボートショーで概要を説明する右から瀬川さん、安達さん、飯島さん(photo by J-SAILING)

アメリカズカップ・スペシャル・レポート12(最終回)

2010年2月16日 火曜日

あらゆるスポーツの優勝カップの中で、世界で最も古い優勝カップ、America's Cupを、〈USA〉に乗り組んだ10名のクルーが囲む。このカップは、2月20日の金曜日にバレンシアを離れて、サンフランシスコに凱旋する(photo by Kazu Nishimura)

2月15日 バレンシア

寒く、惨めな氷雨の降る中を、ポート・アメリカズカップの水面の中にショートコースを作って、どこかのチームがワンデザイン12を使ってマッチレースの練習をしている。若手のトレーニングなのだろうか、ずいぶん下手くそだ。

14日、アメリカズカップの第2レースで見たことを整理してみる。

その前に、まずは12日の第1レースが終わった後での、記者会見の後でのことから。

アリンギのベルタレッリは、「気象予報チームが予想したよりも風が強く、艇のセットアップに失敗した」と記者会見で語った。

ウェブサイトの「セーリングアナーキー」関係者が、「今日見た限りでは10%ほど〈アリンギ5〉が遅いことがはっきりしたようだが……」とロルフ・ヴローリックに質問したとき、ベルタレッリはその質問を奪い取り、答えているうちに激昂してきて、壇上から降りて、ぼくの隣に座っているその質問者の胸ぐらを掴みに来るのではないか、と半ば心配になったほどだ。

ベルタレッリは、セッティングのミスばかりを強調した。

その記者会見からの帰り道、アリンギの気象チームのボスのジョン・ビルジャーとすれ違った。ジョンは、がっくりと肩を落とし、ソシエテドノティークジュネーブのバレンシアにおける仮設本部に向かっているところだったが、こちらから声をかけないと気がつかないくらい深刻な顔をしていた。

ジョンとぼくは同じ時期にノースセール・ニュージーランドにおり、トム・シュネッケンバーグからセール・デザインを学んでいた。ぼくは日本から派遣され、ジョンはノースセールオーストラリアのボスのグラント・シマー(現アリンギのデザイン・コーディネーター)の命令で勉強に来ていた。元々はオーストラリア期待の470セーラーだったジョンとはそれ以来の仲だ。

急いでいるようだったので、「明後日は風の予報を当てろよ」なんて軽口だけで別れようとしたら、「いや、今日も予想は当てたんだぞ」と、ジョンはちょっとむきになって話し始めた。

詳しく聞いてみると、アリンギにとってこの日の風は完全に想定内だったようだ。

ベルタレッリは、メディアに嘘をついたんだな。それで、記者会見席の横でロルフ・ヴローリックがモゴモゴ口を動かしていて困ったような顔をしていた理由が呑み込めた。

そして、昨日14日。

〈アリンギ5〉のクルーたちはうたた寝していたらしく、アテンションシグナル(10分前)のときにはスタートラインのずっと左側にいて、スタートラインの下側を本部船の方法へあわてて戻るも5分前に間に合わず、「準備信号掲揚時(5分前)には、エントリーマークの外側(スターボエントリー艇は本部船の右外、ポートエントリー艇はポートエントリーマークの左外)にいなければならない」という、セーリングインストラクションだったかノティスオブレースだったかに、自分たちでわざわざ強調して追加した一文に引っかかり、ペナルティを科せられた。

もう、そこからスタートはグチャグチャ。

〈USA〉が見事なタイム・ディスタンスの感覚でいいスタートを見せたから少し救われたものの、〈アリンギ5〉は、「アメリカズカップってすごいらしい」と純真な興味を持ってくれている新しいセーリングファンには見せたくないような、スットコドッコイのスタートだった。

しかし、上りで右に行った〈アリンギ5〉は、見事なスタートのまま左に伸ばした〈USA〉よりも強いパフとシフトをもらって、スタートの失敗を取り戻しただけでなく、リードも奪う。そのリードをしっかりとした形にするために〈アリンギ5〉はスターボードへタックしたが、この日のスターボードタックは、東から押し寄せる大きなうねりに向かってセーリングすることになり、両艇とも大きくピッチングしながらのクローズホールドとなる。こうなると〈アリンギ5〉のステアリングはレマン湖チャンピオン(ベルタレッリ)の手に余るようになり、ルック・ペイロンにステアリングを託す。

それでも〈アリンギ5〉のピッチングは〈USA〉よりもかなりひどいように見えた。うねりの中を走ることは元々考えてなかった、湖用のデザインなのじゃないだろうか?

このスターボードタックのときに〈アリンギ5〉が揚げた抗議旗は、スタートプロシージャーの規則に違反して5分前の時点で本部船の左側にいたのは、観戦艇が邪魔になって戻れなかったから、とコース・マーシャル(これも自分たちの子飼い)の職務怠慢のせいにした救済の要求をしてペナルティをチャラにしようと思ってのことだったらしい。

しかし、その後上マーク手前のオタオタで〈USA〉抜かれ、その後もどんどん差を広げられ、ペナルティに関係なく着順で負けたんじゃ、救済の要求の意味もなかろう、ということになって、フィニッシュ時に抗議を取り下げたようだ。

で、ペナルティターンもしてないので、厳密にはDNFのはずだけど、記録は5分26秒差のフィニッシュになっているが、ま、どうでもいいか。

リーチングのレグに入ってからの〈USA〉は本当に速かった。

レース後に、〈アリンギ〉のブラッド・バタワースが、「飛行機にヨットは敵わない」みたいなことを言っていたが、ホント、〈USA〉はヨットではなかった。ダガーボードへの揚力を液体からもらうためだけの目的で、船体の一部を海水に浸けて飛ぶ飛行物体だ。

そして、アメリカズカップは15年ぶりにアメリカに戻ったわけだ。

そして、アメリカからアメリカズカップを奪ったのも、アメリカにアメリカスカップを戻したのも、ニュージーランド人のラッセル・クーツということになる。ついでに言えば、ニュージーランドにアメリカズカップをもたらせたのも、ニュージーランドからアメリカズカップを奪ったのも、ラッセル・クーツだということになる。

別の言い方をすれば、ラッセル・クーツが行くところにアメリカズカップが行く、ということにもなりますね。

アメリカズカップを私物化しようとしたベルタレッリが敗退し、チャレンジャーみんなが望む形の第34回アメリカズカップを実現する、と明言するラリー・エリソンとラッセル・クーツが勝ったことで、これから先、最初から1対1の『贈与証書マッチ』形態のアメリカカップは、私が生きているうちにはもう観ることができないだろうと思う。

もうちょっと接戦のレースを楽しみたかった、とも思うが、でも、とてもいい思い出になった。もう少しここに残って、関係者にも会って話を聞いて、見落としたものがないか再確認してから、帰ることにしようと思う。

話は変わるが、マスカルゾーネラティーノのボス、ヴィンチェント・オノラトを、BMWオラクルのベースキャンプでよく見かける。

オノラトは他の挑戦者たちが一時期アリンギになびいたときも、頑としてアリンギを許さず、BMWオラクルと常に同じ側に立つことを貫いた。

ラッセル・クーツのことも信頼し、RC44クラスの初期のミーティングなどでサルディニアのポルトチェルボのコスタスメラルダヨットクラブの隣にある素晴らしい別荘を関係者に開放してくれたりもした。

マスカルゾーネの所属するヨットクラブが次回のチャレンジャー代表になっても、不思議はないかもしれない。

また、ルイヴィトンのブルーノ・テューブレは、BMWオラクルのクルーたちが出港するときには常に見送っていたし、昨日の勝利の後は本気で踊って喜んでいた。ルイヴィトンカップが、アメリカズカップの予選レースとして復活することも現実的なことのように思える。

2月16日 バレンシア

昨日夕方、BMWオラクルレーシングのコンパウンドで、次回第34回アメリカスカップのチャレンジャー代表に決定したヨットクラブが、ラッセル・クーツの口から発表された。

第34回アメリカズカップのチャレンジャーオブレコード(挑戦者代表)は、クルブノティコディローマ。

クルブノティコディローマが送り込むチームはヴィンチェント・オノラト率いるマスカルゾーネラティーノ。
昨日のレポートで書いた予想が当たって、なんとなく嬉しい。

そのBMWオラクルレーシングでの記者発表に続いて、今やアメリカスカップ保有ヨットクラブになった、ゴールデンゲイト・ヨットクラブも、クルブノティコディローマを挑戦者代表として受け入れ、今後2者で話し合いながら第34回アメリカスカップの詳細を決めていくことを発表した。

これでひとまず、ブログは終了です。今回の詳細レポートはKAZIとTarzanに書く予定。是非、お読みください。(おわり。レポート/西村一広 http://www.compass-course.com

アメリカスカップの横で、挑戦者代表について発表するラッセル・クーツ(photo by Kazu Nishimura)

記者会見終了後、クルーたちもカップの回りに集まって来て、記念撮影。ほとんど全員が二日酔いの顔をしていた(photo by Kazu Nishimura)

アメリカズカップ・スペシャル・レポート11

2010年2月15日 月曜日

 アメリカズカップは〈USA〉の2連勝であっけなく終わったが、西村一広さん(http://www.compass-course.com)の現地からのレポートはもう一回、このブログ宛に届くハズ。

そこで、それを待つ間、スペースの関係で割愛した西村さんの以前のレポートの一部をここでお伝えしたい。2月12日付けレポートの中に以下の興味あるエピソードが含まれていた。

 2月12日 バレンシア

 2月1日にハワイでのホクレアのトレーニング航海が終わり、お昼近くにホノルル空港の国際線ターミナルに入った2月2日、時間つぶしに何気なく本屋さんに入った。

創刊40周年になる米国のセーリング誌が出版した2010年版バイヤーズガイドがあれば買っておこうと思ったからだ。

 運よくそのムックが置いてあるのを見つけたが、ついでに、その隣にあったその出版社の出している雑誌の2月号を手に取り、パラパラとめくった。

その中に、たった2ページ半の扱いだったが、今回のアメリカズカップについての解説記事があった。〈BOR90〉(=〈USA〉)と〈アリンギ5〉の比較表が載っている。 そこには、長さとか幅の比較があり、そして予想セーリング重量の比較があった。

〈BOR90〉25920ポンドに対して〈アリンギ5〉は33790ポンド。んー? 校正ミスではないのかい?

世間では、〈アリンギ5〉のほうが軽い、だから微・軽風は間違いなく〈アリンギ5〉が速いことが、半ば常識のように語られているのだ。それが、この比較表では、圧倒的に〈BOR90〉、つまりBMWオラクルレーシングの挑戦艇〈USA〉のほうが軽い、と書かれているのだ。

立ち読みしている場合ではない、と思い、すぐにレジに向かって購入し、どこか落ち着いて読めるところを探す。この本を手に取る前は、飛行機に乗る前にコナ・ブルワリーの美味しいビール、『ロング・ボード』をちょっと一杯、と思っていたのだが、飲み物はコーヒーにすることにして、じっくりと記事を精読する。

書いているのは、イアン・キャンベル。長くサウザンプトン大学のウォルフソン研究所にいて、アメリカズカップ艇の開発に携わった人で、前回のアメリカズカップではルナロッサに所属していた。このような記事を書くのに相応しい、信用できる人物だ。

 イアン・キャンベルの記事は、面白かった。納得もできた。そして、ソワソワした気持ちになる。

 ぼくが、『アメリカの挑戦艇〈USA〉は、防衛艇〈アリンギ5〉よりも重いはずだと専門家筋は予想している。同じ長さのヨットでは、微風下では軽いほうが速い。それはマルチハルでも同じ。しかし今回のレースは、セールエリアの制限はないので、艇の重さだけで2隻の性能予測はできない。横幅は圧倒的に〈USA〉のほうが広い。マルチハルのデザインでも、横幅はスタビリティーの大きな要素だ。』という原稿を書かせていただいたのは日本のセーリング専門誌『KAZI』である。

 読者に、「〈USA〉は〈アリンギ5〉よりも重い」という先入観を持たせてしまう一文を入れてしまった。手遅れだ。うーん、いつもは美味しいハワイのコナ・コーヒーが不味い。

あの記事を読んだ方がいらっしゃいましたら、ここで、ごめんなさい。「〈USA〉は〈アリンギ5〉よりも軽い」、と断言している『専門家』もいました。

 ついでにもう一つ、マーク回航の方向ですが、これも反時計回りと書いてしまいましたが、間違いです。

予告信号前にコミッティーボートから赤か緑の旗でポート回りかスターボ回りかを指示する、というのが本当です。すみません。

アメリカズカップ・スペシャル・レポート10

2010年2月15日 月曜日

2月14日 バレンシア

スペイン時間18時30分少し過ぎに、第33回アメリカズカップ・マッチの第2戦が終わり、BMWオラクルレーシングの挑戦艇〈USA〉が2勝目を上げた。

この結果、アメリカズカップは、15年ぶりに米国に戻ることになった。

マッチレースとしては、挑戦艇スキッパーのジェームズ・スピットヒルと防衛艇スキッパーのエルネスト・ベルタレッリの間に力の差がありすぎて、お粗末の一言に尽きるレースだったが、2年間にわたる両者の戦いを俯瞰すると、とても見応えのあるゲームだったとも言える。

これから記者会見に顔を出したり、あと数日こちらに滞在して、いろんな関係者たちからできるだけ多くの情報を仕入れ、最終レポートにまとめたいと思う。

今回のアメリカズカップの詳細のレポートは、ヨット専門誌の『KAZI』とマガジンハウス社の『Tarzan』に書かせていただく予定。できるだけ頑張って面白く書きますので、ぜひ読んでください。(レポート/西村一広 http://www.compass-course.com

アメリカズカップ・スペシャル・レポート9

2010年2月14日 日曜日

フィニッシュ後の挑戦艇〈USA〉。ウイングは前後レーキ左右カンティング、自在に、素早く動かすことができる(photo by Kazu Nishimura)

2月12日 バレンシア その2(第1レースのつづき)

ファーリングしていたジブをやっと開くことができた〈USA〉はコントロールを取り戻し、ポートタックでスタートラインに戻ってスタートできたが、そのときには〈アリンギ5〉は、すでに風上への高さに換算して400メートル以上も先を走っていた。

〈USA〉が、センターハルを浮き上がらせて猛然と〈アリンギ5〉を追い始める。

〈アリンギ5〉の走りが重そうなのに比べると、僅か6ノットから10ノットの風の中で、〈USA〉は鳥のように軽やかに、しかし怖いような迫力でセーリングする。何分もしないうちに、少なくともこのコンディションでは、〈USA〉のほうが〈アリンギ5〉よりも圧倒的に速いことを多くの人が理解した。

あっという間に〈USA〉が、400メートルの距離を詰める。

しかも、アウターエンドからポートタックでスタートした〈アリンギ5〉に対して、スタートラインのずいぶん右側で同じくポートタックでスタートした〈USA〉のはずなのに、〈アリンギ5〉に追いついたときには、〈アリンギ5〉のかなり風上側で並んだ。

スピードだけでなく、高さ性能でも勝っているのだ。

そのままのペースをキープして〈アリンギ5〉の前に出た〈USA〉だが、防衛艇との高さの差が300メートルを超えたところで、それまでより風速が上がったようには見えないのに、まるで予定した行動のようにジブを降ろした。

この日の風はシフトもパフも非常に不安定だった。これ以上リードを広げて、相手艇と違うかもしれない風のエリアに入っていくのは危険だと考えた、としか理由が考えられない挑戦艇の行動だった。

ウイング一枚だけの〈USA〉は、それでもジワジワとスピードで前に出て、高さの差も広げていく。これはもう、誰が見てもクローズホールドでの勝負はあった。ダウンウインドで、どういう展開になるか、が次の興味だ。

しかし、ダウンウインドになってもほとんど見かけの風の方向が変わらずに「飛び」続ける2隻の大型マルチハルの間に、アップウインドとダウンウインドで劇的な差があるとは考えにくい。

しかも、この日〈アリンギ5〉は微風用のストレート・タイプのダガーボードを装備している。これはクローズホールドで効率がよくても、ダウンウインドではなんらの利益をもたらさない。

3分21秒差をつけて風上マークを回った〈USA〉は、ダウンウインドではさらに凄みを増す走りを見せ、追いすがろうとする〈アリンギ5〉を置き去りにしていった。追いかけるのをあきらめたのか、〈アリンギ5〉は風上側のハルからウォーターバラストの海水を排水している。

スタート前、まだ元気だったときの防衛艇〈アリンギ5〉(photo by Kazu Nishimura)

この日バレンシア沖にいたみんなが、「口をあんぐりとさせて」このレースを目撃した。空飛ぶ〈USA〉は、正直、笑いたくなるくらい速かった。

公式のフィニッシュでの時間差は15分28秒。

〈アリンギ5〉はフィニッシュラインでペナルティーターンをするためにラフィングしたときに、フィニッシュラインのコース側まで完全に戻ることができないままタッキングして、ベアウエイして帰ろうとしたが、ペナルティーを解消したというサインが出ないために、5分ほどラインの近くをウロウロした末に、やっとフィニッシュした。(レポート/西村一広 http://www.compass-course.com

手前がアリンギのボス、エルネスト・ベルタレッリが所有する〈Vaue〉。向こうに見えるのが〈ライジング・サン〉(photo by Kazu Nishimura)

これが、今回のレースのマークになる。少し滑稽だ(photo by Kazu Nishimura)